安い万年筆おすすめ!プロの逸品&人気ランキング15選
みなさんは、筆記具にこだわりを持っているでしょうか?
「書き心地のいいものがほしいけど、こだわりはないなぁ」など、あまり意識していない方も多いでしょう。
そこでおすすめしたいのが、滑らかな書き心地が魅力の万年筆です。
「万年筆って高いでしょう?」というイメージを持っている方もいると思います。実は、最近では安いのに素晴らしい書き心地のアイテムも登場しているんですよ!
今回は、文房具ライター『きだて たく』さんに、3000点もの文房具を使ってきた経験から、お手軽な価格で滑らかな書き味を楽しめる万年筆をご紹介してもらいます。
また、IPPING編集部調べによる、初心者も買いやすい安価な人気モデルもご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
1.文房具ライターおすすめの万年筆
まずは、文房具ライター『きだてたく』さんおすすめの万年筆をご紹介します。
おすすめ
プラチナ万年筆
プロシオン
優れた書き味で高い評価を受ける『プラチナ万年筆』の新ブランド『プロシオン』。
インク吸入時にペン先で吸えるペン芯構造搭載で、従来の軸まで付けるタイプに比べ格段に使い勝手も向上しています。
5色のカラーバリエーションの他、ペン芯は細字、太字の2種類から選べます。
『きだてたく』さんレビュー

『プロシオン』は革新的な設計の新しいペン芯を搭載し、インクが非常に吸いやすくなっています。万年筆初心者にも扱いやすい構造で、これは他にはありません。
また、キャップにはインクの乾燥を防ぐ「スリップシール機構」も備えており、1年間放置しても書くことができるんです。
5,000円代という価格帯にも関わらず、高級感のあるデザインなのも嬉しいです。
ギフトにもおすすめですし、万年筆ビギナーにぜひ使ってもらいたい逸品です!
プラチナ万年筆 プロシオンの詳細 | |
メーカー | プラチナ万年筆 |
ペン先 | ステンレス |
メーカー希望小売価格 | 5,400円(税込) |
2.万年筆の構造
万年筆は、ペン軸内部のインクがペン芯を通しペン先まで流れてくる構造の筆記用具。
ボールペンの場合、先端に仕組まれたボールを回しインクを供給する機構なので、一定の筆圧が必要です。
それに対し、万年筆はペン先に常にインクが供給される仕組みなので、筆圧のいらない軽い書き心地に人気があります。
ペン先が徐々に馴染み、自分だけの書き味に変わっていくのも万年筆の魅力です。
画像:sailor.co.jp
- 【ペン先】万年筆の最も重要な部位。高価なモデルは金を採用し、弾力性のある滑らかな書き味が人気。
- 【ペン芯】ペン先にインクを送り出す役目。インクを流すと同時に胴内部に空気を入れる役割も。
- 【大先】ペン先を保持し、流れるインクの量を調整。
- 【胴】インクのタンクとしての役割と、書き心地に影響を与える握りやすさが求められる部位。
- 【蓋】ペン先の保護と、インクの乾燥を防ぐ。
3.万年筆を選ぶ6つのポイント
万年筆は価格帯の差が大きく、選ぶのが難しいと感じる方も多いと思います。
そこで、万年筆をどのように使うのか考えて、ポイントを絞っていくとぴったりの万年筆が見つかるでしょう。
ここでは、選ぶ際に注意してほしいポイントを6つご紹介します。
ポイント1.【使い方】どんなシーンで使うか?
画像:nikkei.com
まずは、どんな時に万年筆を使いたいのか考えてみましょう。
「手帳にメモする」「手紙を書くとき」「大事な書類にサインをする為」など、人によって使う目的は様々です。
万年筆は使うほどその人の書き癖に馴染み、使い心地が良くなっていくので、時間が経つにつれ手放せないアイテムになります。
一方で、普段ボールペンを使っている方は、独特の書き心地を持つ万年筆に、初めは使いづらさを感じる方もいると思います。
誰でも使いやすい万年筆というものはなく、使う目的や使用頻度によって、おすすめできる万年筆は変わってきます。
いくつかのケースをご紹介します。
- 初心者の場合:ペン先がスチールで、細字のカートリッジタイプがおすすめ。ボールペンに近い書き味と手軽な交換方法が魅力。
- 仕事で使う場合:ペン先が金で、極細字のカートリッジタイプがおすすめ。できる感のある金のペン先は、使うほど馴染み、仕事の相棒になっていくでしょう。
- 万年筆らしさを味わいたい:ペン先が金で、中字の吸入式タイプがおすすめ。万年筆の滑らかな書き心地をしっかり味わえます。ブランドにもこだわってみましょう。
こちらはあくまでも参考例なので、最後は好みや個人差で選んでみてください。
ポイント2.【ペン先の太さ】初心者には細字がおすすめ
万年筆の字幅は、大きく分けて下の5種類に分けられます。
- 極細字:EF(EXTRA FINE)
- 細字:F(FINE)
- 中字:M(MEDIUM)
- 太字:B(BROAD)or L(LARGE)
- 極太:BB(BROAD BROAD)or XL(EXTRA LARGE)
手帳やメモなど細かい文字を描くことが多い場合は、極細字や細字がおすすめです。
宛名を描くなど太めに書くことが多い場合は、中字以上のタイプを選びましょう。
また、ペン先が太くなるほど万年筆らしい、滑らかな書き味を楽しむことができます。
一方でインクの流量も多くなるので、初心者の方は細字の方が描きやすいといえます。
ポイント3.【ペン先の素材】まずはスチールから
画像:kitamura.jp
ペン先の素材は、万年筆の書き心地を左右する最も大切な部分です。
素材は、金とスチール(ステンレス)に分けられます。
初心者の方は、気軽に始められる価格と、強い筆圧でも安定して書けるステンレスタイプが使いやすいでしょう。
それぞれのメリット・デメリットは、以下の通りです。
金素材
メリット
- ペン先が柔らかく、滑らかな書き心地
- 初心者でも違和感なく使える
- インクによる腐食を防げる
- 徐々に書き手の癖に馴染み、書きやすくなる
デメリット
- 14k → 18k → 24kと含有量が多いほど、非常に高価
- ペン先が徐々にすり減っていく
スチール素材
メリット
- 筆圧の強い人は、ペン先がしっかりしたスチールが使いやすい
- ペン先がすり減らない
- 安価に万年筆を楽しめる
デメリット
- カリカリとした硬めの書き味
- インクによる腐食が起きる場合がある
ポイント4.【軸のサイズ】長時間使うなら太軸
万年筆は、軸も様々な種類があります。注意して選びたいのは軸のサイズです。
長時間作業する場合は、疲れにくい太めの軸をおすすめします。
短時間の使用や持ち運びには、細軸の方が便利なので使うシーンに応じて選びましょう。
また、重心の位置もいくつか種類があります。
立てて使うボールペンに対し、万年筆は斜めに寝かして使うので、後ろ側(キャップ側)に重心があるタイプが持ち手が安定するので使いやすいでしょう。
ポイント5.【インクの補充方法】カートリッジ式ならお手軽
インクの補充方法は3つの種類に分けることができます。
- 吸入式:伝統的な補充方法で、インク瓶からインクを吸い上げて使います。種類も豊富で万年筆らしさを味わえるタイプといえます。
- コンバーター式:インクボトルを取り外し、インク瓶から補充するタイプです。吸入式に比べ、簡単にインクを補充することができます。現在、最もスタンダードなタイプです。
- カートリッジ式:ボールペン同様インクが切れたらカートリッジを交換するだけの最もお手軽なタイプ。インクの種類はあまり多くないのが欠点です。
『きだてたく』さんコメント



最近、万年筆ユーザーの中で、インクを変えて楽しむ、という流れが出てきています。
吸入式の場合、カラーが豊富なのが良いですね。万年筆は、ある意味で趣味の道具といえるかもしれません。
ポイント6.【予算】初めての万年筆は安いものでOK
万年筆の価格は、非常に幅広いのが特徴です。安価な1,000円以下のモデルから100万円を超える逸品まで、たくさんの種類があります。
有名ブランドになると一本数万円するものも多いですが、初心者の方はまずは5,000円台の安い万年筆から始めてみましょう。
5,000円くらいまでのモデルは、ペン先がステンレスのタイプが多く、ボールペンにも似た使い心地なので万年筆の使い勝手に慣れるにはぴったりです。
慣れてきたら、ペン先が金のタイプなど、よりこだわって選んでみてはいかがでしょうか?
4.万年筆の王道【有名ブランド3選】
ここでは、万年筆愛好者から高い評価を受けるブランドを3つご紹介します。
有名ブランド1.モンブラン【万年筆の最高峰ブランド】
筆記具の最高峰ブランドとして、世界中で高い評価を受けるドイツの『モンブラン』。
100年以上の長い歴史があり、現社長の「わが社の筆記具は装飾品だ」という方針のもと、より高級志向のモノづくりを進めています。
『モンブラン』の万年筆は、非常に滑らかな書き味が特徴で、持っているだけでステータスになるほどの知名度を誇ります。
アフターサービスも充実していて、修理や部品の交換も行えるので、まさに一生モノの万年筆といえるでしょう。
有名ブランド2.ペリカン【多くの作家に愛される万年筆】
画像:pelikan.com
『ペリカン』は豊富なラインナップが魅力のスイスの万年筆メーカーです。
創業180年以上の非常に長い歴史を持ち、筆記具の幅広いジャンルのアイテムを揃えています。
万年筆のブランドとしても非常に知名度が高く、吸引式のインク補給にこだわるなど、本格的な万年筆を作るメーカーとして知られています。
古くから多くの作家に愛用されてきた、滑らかな書き心地も人気です。
有名ブランド3.セーラー万年筆【抜群の書き味が魅力】
『セーラー万年筆』は、Made in Japanにこだわる創業100年を超える万年筆メーカー。
職人の手による非常に高いクオリティをもち、世界でも高い評価を受けています。
『長刀研(なぎがたなとぎ)』と呼ばれる独自のペン先形状によって、複雑な日本語の字体を滑らかで流れるように書ける書き味が魅力です。
また、オーダーメイドの万年筆の制作にも対応しており、世界に一つだけのオリジナルモデルを作ることができます。
5.価格帯別レビュー評価の高いおすすめ万年筆
ここからは、低価格でも万年筆の良さを味わえる、人気のアイテムをご紹介します。
- 【3,000円以下】
- 【5,000円前後】
- 【10,000円前後】
3つの価格帯別にご紹介しますので、予算などに合わせて選んでみてください。
【3,000円以下】
まずは最も安い価格帯から。3,000円以下とはいえ、ボールペンなどと比べれば高級な筆記具ですから、じっくり選ぶのも大切ですよ。
万年筆 コクーン
シンプルなフォルムで、書きやすさにこだわった『コクーン』シリーズ。
やや太めの胴がしっかりと手に馴染み、硬めの書き味で初心者にも使いやすいでしょう。
「カリカリっという万年筆らしい書き味」「しっかりと持てる安定感のある形」と、口コミでは自然に持てるフォルムが評価されています。
パイロット 万年筆 コクーンの詳細 | |
メーカー | パイロット |
ペン先 | スチール |
参考価格 | 2,390円(税込) |
万年筆 サファリ
『サファリ』シリーズは、万年筆の正しい持ち方が自然にできるようにグリップの形状が工夫されています。
この特徴的な形によって、初めて万年筆を使う方でも美しい文字が書けるのが特徴です。
「軽くて持ちやすい万年筆」「スムーズにペンが進むので書きやすい」と、評価されています。
LAMY 万年筆 サファリの詳細 | |
メーカー | LAMY |
ペン先 | スチール |
参考価格 | 2,209円(税込) |
プレラ Iro-Ai
万年筆らしくないカジュアルなデザインが人気の『プレラ Iro-Ai』。
透明なボディなので、インクの色を変えて見た目にも楽しめるアイテムです。
「いつもより字が綺麗に書ける」「書き心地も良く、印象的な文字になる」など、独特な書き味が楽しまれています。
パイロット プレラ Iro-Aiの詳細 | |
メーカー | パイロット |
ペン先 | スチール |
参考価格 | 2,833円(税込) |
アルスター
『アルスター』シリーズは、『サファリ』よりやや太い胴を持ち、よりしっくりと手に馴染む形状となっています。
アルミニウムで作られるボディが、モダンな印象を与える万年筆です。
「アルファベットがスルスル書ける」「インクがかすれず使いやすい」と、口コミでも書きやすいさに評価が集まっています。
LAMY アルスターの詳細 | |
メーカー | LAMY |
ペン先 | スチール |
参考価格 | 2,683円(税込) |
ブラス 真鍮万年筆
個性的な形状を持つ『Lanxivi』の万年筆。高級感のあるフォルムと、軽いが耐久性に優れる作りが魅力です。
購入者からは「コンパクトだけど書きやすい」「極細のペン先で書き味もしっかり!」と高い評価が目立ちました。
Lanxivi ブラス 真鍮万年筆の詳細 | |
メーカー | Lanxivi |
ペン先 | スチール |
参考価格 | 2,443円(税込) |
【5,000円前後】
この価格帯ですと、作りもしっかりしていて、ペン先がスチールなのでボールペンのように違和感なくかけるので、万年筆の書き味に慣れるのにおすすめです。
万年筆 センチュリー
「理想の万年筆」を目指して作られた『センチュリー』シリーズ。
独自の「スリップシール機構」を搭載し、非常にインク持ちがいいのも魅力です。
「滑らかく、インクが全然乾燥しない」「文字の太さがちょうどよく書き味もいい」と、口コミでは書き味に高い評価が集まっています。
プラチナ万年筆 万年筆 センチュリーの詳細 | |
メーカー | プラチナ万年筆 |
ペン先 | スチール |
参考価格 | 5,699円(税込) |
万年筆 アーバン
ヨーロッパで高い人気を誇る『アーバン』シリーズ。重めのボディと曲線がつけられた胴がしっかりと手に馴染みます。
「やや乾きやすいが、書き味は滑らか」「どの方向に書いても引っかからない」と、なめらかな書き心地に人気が集まっています。
パーカー 万年筆 アーバンの詳細 | |
メーカー | パーカー |
ペン先 | スチール |
参考価格 | 4,855円(税込) |
万年筆 ミドリ ブラス
無垢の真鍮で作られる独特なフォルムが見る目を奪う『ミドリ ブラス』。
その素材から、ペン芯だけでなく胴も、使うほど深い味わいが出てくる一品。
口コミでは「ボールペンのような自然な書き味」「重さもちょうどよく書きやすい」と、評価されています。
デザインフィル 万年筆 ミドリ ブラスの詳細 | |
メーカー | デザインフィル |
ペン先 | スチール |
参考価格 | 5,184円(税込) |
万年筆 ヤングプロフィット
『ヤングプロフィット』は、若い人に万年筆を楽しんでもらうために作られたシリーズ。
少し硬めのペン先で、普段ボールペンを使う人でも違和感なく使用することができます。
「滑らかに書ける」「手帳に書くにもちょうどいい太さ」と、使いやすいとする声が多く聞かれます。
セーラー万年筆 万年筆 ヤングプロフィットの詳細 | |
メーカー | セーラー万年筆 |
ペン先 | スチール |
参考価格 | 5,400円(税込) |
万年筆 メトロポリタン
『メトロポリタン』は、『ウォーターマン』が作るロングセラーモデルです。
エレガントな佇まいと、安定感のある重心が絶妙で、しっかりと手に馴染みます。
「サラサラの書き味が気持ちいい」のほか、「高級感のあるデザインもお気に入り」と、その美しいフォルムも高い評価を受けています。
ウォーターマン 万年筆 メトロポリタンの詳細 | |
メーカー | ウォーターマン |
ペン先 | スチール |
参考価格 | 5,483円(税込) |
【10,000円前後】
「せっかくなら少しいいものが欲しい」という方におすすめの万年筆をご紹介。
10,000円前後の価格になると、ペン先に金を使ったタイプが多く見つかるので、書くほどに味わいが出てくる、上質なアイテムが見つかるのでおすすめです。
万年筆 プロフィットスタンダード
『プロフィットスタンダード』は、高い品質を誇る同社の人気シリーズです。
14Kを使ったしなやかな書き心地とバランスの良い軸の大きさが魅力。
「なめらかで書き心地がいい」「漢字がすらすら書けて気持ちがいい」と、高い評価を受けている一品です。
セーラー万年筆 万年筆 プロフィットスタンダードの詳細 | |
メーカー | セーラー万年筆 |
ペン先 | 14K |
参考価格 | 8,910円(税込) |
万年筆 カスタム74
『カスタム74』の超極太字タイプです。しっかりとした作りでしっくりと手に馴染む書き味は、万年筆の良さを存分に味わえるでしょう。
「極端に太くなく、かすれない」「文字に温かみがでる」と、口コミではその独特の書き味が評価されています。
パイロット 万年筆 カスタム74の詳細 | |
メーカー | パイロット |
ペン先 | 14K |
参考価格 | 9,590円(税込) |
万年筆 美巧
『美巧』は、ペン先に18Kを使用した本格的な万年筆。
日本語を綺麗に書けるように設計された書き味は、非常に滑らかで、使うほど手に馴染むでしょう。
「引っかからずに書けるので素晴らしい」「書いている感覚がすごく気持ちがいい」と、18Kの滑らかな書き味を評価する声が聞かれます。
プラチナ万年筆 万年筆 美巧の詳細 | |
メーカー | プラチナ万年筆 |
ペン先 | 18K |
参考価格 | 9,222円(税込) |
万年筆 プロフェッショナルギアΣ
『プロフェッショナルギアΣ』は、やや長めの胴と新設計のグリップがしっかりと手に馴染みます。
太字タイプで大胆な表現が特徴なので、サインや宛名書きに最適でしょう。
「落ち着いたデザインとしっかりした書き味がいい」「やや軽めだが、持ちやすい」と、口コミでは万年筆らしい落ち着いたデザインも評価されています。
セーラー万年筆 万年筆 プロフェッショナルギアΣの詳細 | |
メーカー | セーラー万年筆 |
ペン先 | スチール |
参考価格 | 9,393円(税込) |
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