ウォークマンおすすめ!音響のプロ逸品&最新機種と対応アクセサリ15選
誕生から40年の歴史を持つ『ソニー』のウォークマン。音楽を「持ち運び」できるポータブルオーディオプレーヤーが私たちの日常生活に根づいたのは、ウォークマンがきっかけでした。
現在ではスマートフォンで音楽を聴く方が多いですが、スマホの容量やバッテリーの持ち具合を考えると、高音質の専用プレーヤーが欲しいという方も多いのではないでしょうか。
この記事では、オーディオ・ビジュアル評論家としてご活躍中の音響のプロ、鴻池賢三さんに、おすすめのウォークマンをお聞きしているほか、ウォークマンの多彩な機能や、2019年初頭時点の最新モデルについてもご紹介しています。
予算や用途に合わせたウォークマン選びの参考にしていただけると幸いです。
鴻池賢三 のプロフィール
オーディオ&ビジュアル評論家、日本で唯一のTHX/ISF認定ホームシアターデザイナー。日本オーディオ協会諮問委員。大手AV機器メーカーでHDDオーディオレコーダーなどのプロデュースを行い、その後カリフォルニア州シリコンバレーでデジタルAV機器用ICの開発を手がけるベンチャー企業のマーケティング担当ディレクターを務める。AV情報家電アドバイザー・生活家電アドバイザーの資格も持ち、テレビやラジオなどのメディアにも出演。
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1. 音響のプロおすすめのウォークマン
おすすめ
A50シリーズ 16GB
NW-A55HN
鴻池賢三さんレビュー

ポータブルオーディオプレーヤーは、皆さん、軽量小型のものを好まれます。Aシリーズは薄型で胸ポケットにも入るサイズですから、ウォークマンのなかでもいちばん人気がありますね。
ZXシリーズなど、もっとグレードの高いモデルもありますが、価格も高額ですし、マニア向けといえます。一般的におすすめできるのはAシリーズでしょう。
性能面でも、こちらの『A55HN』はヘッドホン付属モデルで、そのままデジタルノイズキャンセル機能が使えます。また、従来のプラスチックからアルミのボディーに変更されていますので、見た目にも高級感があっていいですよ。
ウォークマンのラインナップには、より安価な下位モデルSシリーズもありますが、Aシリーズはハイレゾ音源の再生にも対応しているため、音楽専用プレーヤーを入手したい一般ユーザーにとっては、価格・音質の両面でぴったりの選択肢です。
なお、『A55』には、付属のヘッドホンなし・あり(HN)・ワイヤレスヘッドホンあり(WI)の3タイプがあります。
A50シリーズ NW-A55HN 16GB の詳細 | |
メーカー | ソニー(SONY) |
寸 法 | 約54.8mm x 約97.3mm x 約10.7mm |
重 量 | 約99g |
メーカー希望小売価格 | 31,190円(税込) |
2. ウォークマンの知っておきたい基礎&選び方
2-1.そもそもウォークマンとは?
「ウォークマン」とは、『ソニー』が商標権を持つポータブルオーディオプレーヤーのシリーズ名称です。記念すべき初代モデルの発売は1979年ですから、じつに40年もの歴史があります。
音楽などの音声データを記録するストレージは、技術の進歩とともに新時代の規格が次々と生まれ、主役の座も変遷してきました。「ウォークマン」40年の歩みに照らすと、カセットテープに始まり、CD、MDの時代を経て、メモリースティック、HDDから内蔵フラッシュメモリへ、という具合。
そのつど新たなストレージに対応する製品を世に送りだしてきた「ウォークマン」ですが、2000年代に入り、「iPod」などのブームに押された時期もありました。また、多くの人がスマートフォンで音楽を聴くようになったいま、「ウォークマン」のライバルは非常に多いように見えます。
しかしながら、2019年現在、「ウォークマン」のシェアは圧倒的です。理由としては、複数のシリーズ展開があり、選択肢が多いことが挙げられるでしょう。価格帯も幅広いですし、機能も多彩で、エントリー向けからマニア志向のものまで、ユーザーのニーズに見合ったモデルを選ぶことができます。
2-2.選ぶ時にチェックしたいポイント
豊富なラインナップが自慢のウォークマンですが、旧モデルまで含めるとかなり種類が多いため、いざ購入しようと思っても、どれが自分に適しているのか迷ってしまうのも事実です。
ここでは、ウォークマン選びのポイントをいくつかお伝えします。以下の項目は機種によって搭載・非搭載がまちまちなので、ニーズに応じてチェックポイントにしてください。
機能
デジタルノイズキャンセリング
電車内や街なかの騒音をカットして、快適に音楽を聴くことができるのがデジタルノイズキャンセリング機能です。ヘッドホンにも同様の機能を持った製品がありますが、「ウォークマン」のデジタルノイズキャンセリング機能はとても優秀です。
ただし、ウォークマン本体のデジタルノイズキャンセリング機能を有効にするには、本体に対応したヘッドホンを使用する必要があります。
ハイレゾ音源
ハイレゾは、従来のCDの規格では収めきれなかった音域までリスニングできる高音質音源です。データをダウンロードして音楽を楽しむのが主流となったいま、音質にこだわるのであればハイレゾ対応機種を選ぶとよいでしょう。
また、MP3などの圧縮音源や、CDから取り込んだ音を、ハイレゾ相当にまでアップスケーリングしてくれる機能(DSEE HX)を備えた機種もあります。
なお、ハイレゾ音源のリスニングには、対応ヘッドホン(日本オーディオ協会のハイレゾロゴを掲示している製品)が一つの目安ですが、ロゴを掲示していない製品でも問題なく音楽を聴くことができます。また、高級イヤホンやヘッドホンの中には、ハイレゾロゴを敢えて掲示していない製品もあります。
バランス接続
こちらも対応ヘッドホンが必要ですが、ウォークマンにはバランス接続対応の機種もあります。
バランス接続とは、左右のヘッドホンの音をオーディオ回路の段階から分離することでセパレーションの向上(左右信号の混濁を軽減)し、よりクリアなステレオサウンドを再生できる方式。対応機種には、従来のヘッドホンジャック(アンバランス接続)とバランス接続用のジャックが搭載されています。
外音取り込み
外音取り込みは、対応のヘッドホンに内蔵されたマイクによって、周囲の音を聞き取りやすくしながら音楽を楽しめる機能です。ヘッドホンで音楽を聴いていて、外音が聞こえないのは不便という状況で役に立ってくれます。
USB-DAC
USB-DACを平たくご説明すると、パソコンに保存されている音楽をウォークマンで聴くことができる機能ということになります。
もちろんパソコンとの接続が必要となりますが、ファイル自体をウォークマンに移さなくてもよいため、データの保存は大容量のパソコンに、リスニングは高音質のウォークマンで、といった使い方ができます。
Bluetooth
Bluetooth機能を利用すれば、対応のオーディオ機器とペアリングすることによって、他の機器の音楽をウォークマン音質で聴いたり、ウォークマンに保存された音楽をカーオーディオなどで再生することが可能です。もちろんワイヤレスなので利用用途は広いでしょう。
Bluetoothレシーバー
スマホ内の音源やストリーミングサービスの音楽を受信して、ウォークマン音質で聴ける機能です。
その他の機能
録音用ケーブル(別売)を使ってCD音源を直接ウォークマンに取り込むことができたり(ダイレクト録音機能)、FMチューナー搭載といった機種もあります。
容量
メモリータイプのウォークマンのストレージ容量は、4GB程度から、ハイエンドモデルになると256GBといった大容量まで選択肢が分かれます。この点は各ユーザーの使い方次第ということになりますので、条件に見合ったものを選びましょう。
目安としては、MP3(ビットレート128kbps)ならば4GBで830曲ほどの保存が可能ですが、ハイレゾ音質のFLAC(96kHz/24bit)フォーマットでは、16GBでも約100曲と、大きな容量を要します。
なお、最近は多くの機種が容量を拡張できるようになっています(microSDカード使用)。
付属品
ウォークマンは、同じ機種でもヘッドホンありとなしのタイプがあったり、スピーカーがセットになった製品があったりします。ヘッドホン付属なしのほうが当然安価になりますが、別途購入する際は、機種本体の性能を十分に発揮できる製品を選びましょう。
2-3.各シリーズの特徴
続いて、現行の主なシリーズごとの特徴を簡単にお伝えします。
Sシリーズ
同一シリーズでも世代やモデルによって特徴は異なりますが、Sシリーズはハイレゾや容量増設に非対応の点など、機能を限定した分だけ安価な、ライトユーザー向けのシリーズです。
最新版となる現行モデルは2017年発売のS310シリーズとなっており、型番『S313』と『S315』は容量およびカラー展開の違いのみ。本体の機能は同じです。また、型番の末尾に「K」が付いているものはスピーカーがセットになったモデルとなります。
S310シリーズの機能対応表
容 量 | 4GB(S313)/ 16GB(S315) |
microSDカード | × |
デジタルノイズキャンセリング | ○ |
ハイレゾ音源 | × |
Bluetooth | ○ |
Bluetoothレシーバー | × |
USB-DAC | × |
防 水 | × |
Aシリーズ
手頃な価格帯でハイレゾ音源にも対応したAシリーズは、一番人気のスタンダードモデルです。現行の最新機はA50シリーズで、microSDカード(別売)にも対応しています。
『A57』・『A56』・『A55』は容量違い。末尾に「HN」があるものはヘッドホン付属、「WI」はワイヤレスヘッドホン付属モデルです。
A50シリーズの機能対応表
容 量 | 16GB(A55)/ 32GB(A56)/ 32GB(A57) |
microSDカード | microSD / microSDHC / microSDXC |
デジタルノイズキャンセリング | ○ |
ハイレゾ音源 | ○ |
Bluetooth | ○ |
Bluetoothレシーバー | ○ |
USB-DAC | ○ |
防 水 | × |
Wシリーズ
「スポーツ向け」を謳うWシリーズは、ヘッドホン一体型の個性的なラインナップです。一体型ということはコードがないということ。海水にも対応した防水機能や、防塵性能を備え、アウトドアに向いています。
現行モデルは2017年発売のW410シリーズとWS620シリーズです。
WS410・620シリーズの機能対応表
容 量 | 4GB(WS413)/ 8GB(WS414) 4GB(WS623)/ 16GB(WS625) |
microSDカード | × |
デジタルノイズキャンセリング | × |
ハイレゾ音源 | × |
Bluetooth | ○(WS620シリーズのみ) |
Bluetoothレシーバー | × |
USB-DAC | × |
防 水 | ○ |
WM1シリーズ
2016年10月に発売されたWM1シリーズは、ウォークマン史上最高峰のフラッグシップモデルです。
新開発のフルデジタルアンプ「S-master HX」を搭載し、『ソニー』の最高音質を体感できる機種となりますが、価格は下位モデルでも10万超えとかなり高額になります。
WM1シリーズの機能対応表
容 量 | 128GB(WM1A)/ 256GB(WM1Z) |
microSDカード | microSD / microSDHC / microSDXC |
デジタルノイズキャンセリング | × |
ハイレゾ音源 | ○ |
Bluetooth | ○ |
Bluetoothレシーバー | ○ |
USB-DAC | ○ |
防 水 | × |
ZXシリーズ
ZXシリーズの最新モデルZX300シリーズは、WM1シリーズより後発のモデル(2017年9月発売)で、『ソニー』の言葉を借りれば、「WM1シリーズの高音質をスマートサイズに」という位置づけになります。
ZXシリーズの機能対応表
容 量 | 64GB(ZX300)/ 128GB(ZX300G) |
microSDカード | microSD / microSDHC / microSDXC |
デジタルノイズキャンセリング | × |
ハイレゾ音源 | ○ |
Bluetooth | ○ |
Bluetoothレシーバー | ○ |
USB-DAC | ○ |
防 水 | × |
3. ウォークマン最新機種&対応アクセサリ15選
ここからは、2019年初冬時点の最新モデルを中心に、ウォークマンと専用アクセサリについて、ネットのレビュー評価も交えてご紹介します。
Sシリーズ
S310シリーズ 4GB
NW-S313
軽量コンパクトなサイズ感と、5色のカラーバリエーション、低価格が魅力のS310シリーズ。
ヘッドホン(MDR-NC31)付属でデジタルノイズキャンセリング機能搭載、Bluetoothにも対応しており、ウォークマン入門機としては良いスペックです。ほかに、FMチューナー、語学学習サポート機能も搭載しています。
ただし、上位モデルに見られるいくつかの機能がない点は要チェックです。
microSDカードスロットなし、ハイレゾ音源非対応、タッチパネル未搭載といった点があげられますが、ライトユーザーでスマホの音質でも不満はないという方なら、十分選択肢に入ります。スペックを抑えている分、最大52時間の連続再生が可能なのも大きなメリットです。
その一方で、ネットのユーザーレビューでは、再生機能に関する使い勝手の悪さや、カラー液晶画面の画質などに対する不満の声も聞かれました。
S310シリーズは、『S313』がストレージ容量4GB、『S315』が16GBです。128kbpsのMP3データなら4GBでも約830曲を保存可能ですが、将来的に保存量が増えるようであれば、16GBモデルを選ぶのがおすすめです。
S310シリーズ NW-S313 4GB の詳細 | |
メーカー | ソニー(SONY) |
寸 法 | 約43.5mm x 約94.5mm x 約9.1mm |
重 量 | 約53g |
メーカー希望小売価格 | 12,830円(税込) |
S310Kシリーズ 4GB
NW-S313K
型番末尾に「K」が付記されているS310シリーズは、本体と同色のスピーカーが付属したモデルです。
こちらのスピーカーは充電器も兼ねているのが良いところで、スピーカーをACアダプターで接続してウォークマンをセットすれば、充電しながらの再生が可能です。
また、スピーカーを電源接続しない状態でも、ウォークマン側の電力で再生可能ですから、場所の移動もできて便利です。
小型サイズながら総合出力は1.0W(※ACアダプター接続時。ウォークマンの電池使用時は200mW)。高性能のスピーカーのようにはいかないまでも、ウォークマンに保存した音楽を友達と一緒に聴いたりするにはぴったりといえそうです。
S310Kシリーズ NW-S313K 4GB の詳細 | |
メーカー | ソニー(SONY) |
寸 法 | 約153.4mm x 約115.4mm x 約48.4mm(付属のスピーカー含む) |
重 量 | 約214g(付属のスピーカー含む) |
メーカー希望小売価格 | 16,070円(税込) |
Aシリーズ
画像:amazon.co.jp
A50シリーズ 16GB
NW-A55
Aシリーズは、Sシリーズが未対応の音質向上機能を備えつつ、価格帯も手頃に抑えられたモデルです。
A50シリーズでは、前世代モデルA40シリーズに、Bluetoothレシーバー機能などが追加されたほか、外装面ではアルミ削り出しボディーを採用。見た目にも高級感が増しました。
本製品はハイレゾ音源対応で、フルデジタルアンプ「S-Master HX」、圧縮音源をハイレゾ相当にアップスケーリングする「DSEE HX」(AI自動判別)を搭載。これらは最上位モデルにも採用されている機能ですから、価格を考えると大いに魅力的です。
本体重量は、タッチパネル採用ということもあってか、Sシリーズより倍近いため、携帯性に関してはSシリーズが優位です。
ユーザーレビューでは、他社製品と聴き比べた音質の良さと、本製品のコストパフォーマンスを評価する声が目立ちました。
A50シリーズ NW-A55 16GB の詳細 | |
メーカー | ソニー(SONY) |
寸 法 | 約54.8 x 約97.3 x 約10.7mm |
重 量 | 約99g |
メーカー希望小売価格 | 22,974円(税込) |
A50シリーズ 16GB
NW-A55HN
『A50シリーズ NW-A55HN』は有線ヘッドホン付属のモデルです。
単体でも販売されている『IER-NW500N』は、ハイレゾ音源対応、デジタルノイズキャンセリング機能と外音取り込み機能を搭載したウォークマン専用ヘッドホンです。
ノイズキャンセルはハイレゾ音源にも対応しているのが嬉しいところ。ヘッドホンの音質の要であるドライバーユニットには、ダイナミック型9mmを採用しています。
コード長は約110cm。コード表面に細かい溝を施すことによって、わずらわしい絡みを防ぐ配慮もなされています。
A50シリーズ A55HN 16GB の詳細 | |
メーカー | ソニー(SONY) |
寸 法 | 約54.8mm x 約97.3mm x 約10.7mm |
重 量 | 約99g |
メーカー希望小売価格 | 31,190円(税込) |
A50シリーズ 16GB
『NW-A55WI』には、ネックバンド型のワイヤレスステレオヘッドセット『h.ear in 2 Wireless(WI-H700)』が付属しています。
本体のA50シリーズはBluetoothのLDACコーデック対応。『WI-H700』との併用で、ワイヤレスでも劣化の少ない高音質再生を実現します。
もちろん圧縮音源のアップスケーリング技術「DSEE HX」にも対応していますから、ウォークマン用のヘッドホンが必要な方は、こちらのセットモデルを検討してみるとよいでしょう。
『WI-H700』は、専用アプリ「Headphones Connect」を使って細かい音色のカスタマイズが可能。また、Bluetooth規格が適合したスマホでも利用できるので、ネックバンドのボタンで音楽再生の操作をしたり、ハンズフリー通話などにも活用できます。
A50シリーズ NW-A55WI 16GB の詳細 | |
メーカー | ソニー(SONY) |
寸 法 | 約54.8mm x 約97.3mm x 約10.7mm |
重 量 | 約99g |
メーカー希望小売価格 | 43,070円(税込) |
A40シリーズ16GB
22,900円(税込)※A45HN
A50シリーズの前世代に当たるA40シリーズは、現在では販売終了となったモデルです。
A50シリーズと比較すると、A40シリーズには、「Bluetoothレシーバー機能」がなく、「DSEE HX」にAIによる自動判別技術が投入されていません。また、容量によってヘッドホン付属の有無がまちまちで、筐体(きょうたい)の素材も違いますが、性能的に大きな遜色はありません。
型落ちモデルとはいえ、発売は2017年10月。もしも安価で入手できるようであれば、こちらを選ぶ手も。
容量は16GB・32GB・64GBの3パターン。32GBはヘッドホン付属モデル、64GBはヘッドホンなしのモデルとなります。また、全モデルともワイヤレスヘッドホンとのセットはありません。
A40シリーズ NW-A45 / 45HN の詳細 | |
メーカー | ソニー(SONY) |
寸 法 | 約54.8mm x 約97.3mm x 約10.7mm |
重 量 | 約98g |
参考価格 | 17,900円(税込)※A45 22,900円(税込)※A45HN |
WSシリーズ
WS620シリーズ 4GB
続いてWシリーズですが、こちらはヘッドホン一体型の製品となります。
スポーツシーンでの使用を想定しているため、主要機能は大幅にカット。採用されているのは「Bluetooth機能」と「外音取り込み機能」のみです。留意点としては、タッチパネルはもちろん、液晶画面自体がないことです。
一方で、防水(海水もOK)・防塵・耐寒熱(-5℃~45℃)性能は優秀です。また、激しい動きでもずれにくいフィット感と、約32gの軽量設計が持ち味ですから、まさにスポーツタイプのウォークマンといえます。
ユーザーレビューを見ても、音質面ではやはり他モデルに譲るものの、運動の際の使用感に関しては申し分ないようです。
もうひとつ、この機種の優れた点は充電時間の短さです。約1.5時間のフル充電で最長約12時間の再生が可能なほか、3分のクイック充電で約60分使用できますから、音楽を聴きながらのフルマラソンや、ジョギングに出かける前にクイック充電したりと、シーンに合わせた使い方ができます。
本製品は、スマホとペアリングさせてワイヤレスヘッドホンとしての利用も可能です。容量違いの16GBモデル(WS625)には、指に装着して片手で操作できるリングタイプリモコンが付属します。
WS620シリーズ NW-WS623 4GB の詳細 | |
メーカー | ソニー(SONY) |
寸 法 | – |
重 量 | 約32g |
メーカー希望小売価格 | 14,990円(税込) |
WS410シリーズ 4GB
同じくWシリーズから、WS410シリーズはWS620シリーズの下位モデルです。こちらは「Bluetooth機能」を搭載せず、リングタイプリモコン付属のモデルもありませんのでご注意ください。それ以外の仕様はWS620シリーズと同等です。
なお、容量のラインナップは、『WS413』が4GB、『WS414』が8GBとなっています。
画像:amazon.co.jp
WS410シリーズ NW-WS413 4GB の詳細 | |
メーカー | ソニー(SONY) |
寸 法 | – |
重 量 | 約32g |
メーカー希望小売価格 | 11,750円(税込) |
WM1シリーズ
NW-WM1A 128GB
ウォークマンのフラッグシップモデル、WM1シリーズはまさに高級機。軽量・小型化を犠牲にしても、ひたすら高音質にこだわった機種で、内部の各パーツ素材に至るまで、「音」のために吟味されているのが特徴です。
この製品の“売り”は、アナログの生音をデジタル信号化したDSDデータをそのまま再生できる「DSDネイティブ再生(最大11.2MHz)」で、バランス接続時に有効となります。
『NW-WM1A』は、強くて温かみのある音を生みだすアルミ切削筐体を採用。内部では、筐体と基板の間に金メッキの無酸素銅プレートが挟み込まれ、低インピーダンス(電気抵抗値)に寄与しています。
また、ユーザーインタフェースは4.0型(10.2cm)の大型ディスプレイと、側面には大きめの操作ボタンを設置することで、操作性を上げています。
レビューでは、原音のクリアな再現性や、空間的な音の広がりに対する高評価のほか、操作面の使いやすさも好評でした。
WM1シリーズ NW-WM1A 128GB の詳細 | |
メーカー | ソニー(SONY) |
寸 法 | 約65.3 × 約123.4 × 約19.9mm |
重 量 | 約267g |
メーカー希望小売価格 | 129,470円(税込) |
NW-WM1Z 256GB
WM1シリーズの上位機『NW-WM1Z』は、メーカー希望小売価格で30万円を超える最上級モデルです。桁違いの価格の理由は、ほぼ筐体の素材に由来するといってよいでしょう。
『NW-WM1Z』の筐体は、無酸素銅(純度99.96%以上)の削りだしボディーに、純度約99.7%の金メッキを施しています。
見た目も豪華ですが、何よりオーディオ関連部品の素材や質量は、音質に直接影響してきます。純度が高く重量のある銅は、低振動・低インピーダンスで、伸びのある高音域、クリアで力強い低音域を再現してくれます。
しかしながら、高価格はもちろんのこと、455gという本体重量は、ポータブルオーディオプレーヤーとしてはやはりネック。本当にこだわりのある方向けの製品といえます。
WM1シリーズ NW-WM1Z 256GB の詳細 | |
メーカー | ソニー(SONY) |
寸 法 | 約65.3 × 約123.4 × 約19.9mm |
重 量 | 約455g |
メーカー希望小売価格 | 323,870円(税込) |
ZXシリーズ
ZX300シリーズ 64GB
高音質の半面、価格と携行性がネックだったWM1シリーズに対し、『ZX300』は、小型・軽量ボディーにWM1シリーズの性能を秘めた「いいとこ取り」のおすすめモデルといえます。
価格面でもWM1シリーズよりグンと安価に抑えられている点も嬉しいところです。
同じアルミ切削筐体を持つ『WM1A』との違いは、内部のケーブルの違いや、ディスプレイが小さいこと、バッテリーの持続時間がやや短いという点があげられますが、それほど大きな差はありません。
ただし、レビューなどでは、音質について「やはり『WM1A』のほうが上」とする意見が多いようです。音の好みは個々の感覚によるところが大いにありますから、関心のある機種は店頭などでじっくり試聴させてもらうのが一番です。
ZXシリーズのストレージ容量は、64GB(ZX300)と128GB(ZX300G)の2タイプとなります。
ZX300シリーズ NW-ZX300 64GB の詳細 | |
メーカー | ソニー(SONY) |
寸 法 | 約57.3mm x 約119.5mm x 約14.8mm |
重 量 | 約157g |
メーカー希望小売価格 | 70,070円(税込) |
ウォークマン対応アクセサリ
せっかくのウォークマンの機能も、周辺機器が対応していないと本来の性能を発揮できません。ここからは『ソニー』純正のウォークマン対応アクセサリをご紹介します。
ノイズキャンセリング機能搭載“ウォークマン”専用ヘッドホン
『MDR-NWNC33』は、コード長約60cmの有線ヘッドホン。より長さが欲しい方用に、約50cmの延長コードが付属します。
本製品は、直径13.5mmのドライバーユニット搭載。密閉型バーティカル・イン・ザ・イヤー方式(ドライバーユニットを垂直に配置)を採用しています。
シリコン製のイヤーピースに関しても、耳にフィットしやすく、先端つぶれによる音質劣化を防ぐハイブリッドイヤーピースを採用し、外れにくく快適な装着感で、高音質を楽しめる製品となっています。
「“ウォークマン”専用」と銘打たれていますが、『ソニー』製スマホ『Xperia』でもノイズキャンセリング機能に対応。ユーザーレビューでは、やはり通勤通学時のノイズキャンセリングについての高評価が多く、5,000円という手頃な価格ながら、音質面でも好評でした。
お手持ちのウォークマンに合わせて選べる5色のカラーバリエーションがあります。
ノイズキャンセリング機能搭載“ウォークマン”専用ヘッドホン MDR-NWNC33 の詳細 | |
メーカー | ソニー(SONY) |
コード長 | 約60cm |
重 量 | 約16g |
メーカー希望小売価格 | 5,431円(税込) |
ワイヤレスデジタルノイズキャンセリングレシーバー
『MDR-NWBT20N』は、AI制御によって周囲の騒音を分析、最適なノイズキャンセリングモードを自動選択するワイヤレスヘッドホン。約98%の騒音をカットしてくれます。
また、ワンタッチ接続機能(NFC)搭載で、お手持ちのウォークマンにタッチするだけでペアリングが完了、ヘッドホンの電源が入ります(SシリーズはNFC非対応のため、通常のBluetooth接続操作となります)。
ユーザーレビューでは、ノイズキャンセリングに関する好評価が目立ち、ウォークマン、あるいは同じ『ソニー』のスマホ『Xpeia』と組み合わせて使用されている方が多いようでした。
なお、本製品のリモコンまでのコード長は約40cmですから、胸ポケットに入れたりクリップして使うことになるでしょう。
ワイヤレスデジタルノイズキャンセリングレシーバー MDR-NWBT20N の詳細 | |
メーカー | ソニー(SONY) |
コード長 | 約40cm |
重 量 | メーカーサイト記載なし |
メーカー希望小売価格 | 7,970円(税込) |
ポータブルドックスピーカー
『RDP-NWT19』は軽量・小型のウォークマン専用のスピーカーです。対応機種は公式サイトにてご確認ください。
本製品の電源は2way方式。ACアダプター、またはウォークマンからの電力供給と、環境に合わせた使い分けができるうえ、ACアダプター使用の場合は、再生しながらウォークマンの充電も可能です。
コンパクトサイズで価格も安価となると、気になるのは音質ですが、ユーザーレビューではおおむね満足とする感想が非常に多い印象でした。
カラーはブラックとホワイトの2色展開です。
ポータブルドックスピーカー RDP-NWT19 の詳細 | |
メーカー | ソニー(SONY) |
寸 法 | 180mm x 176mm x 68mm(梱包サイズ) |
重 量 | 381g(発送重量) |
メーカー希望小売価格 | 4,093円(税込) |
リモートコマンダー
『リモートコマンダー RMT-NWS20』は、ウォークマン用のワイヤレスリモコンとなります。対応機種は公式サイトにてご確認ください。
Bluetooth接続で、カバンやポケットの中のウォークマンを取り出さなくても、再生・停止・次曲送り・前曲戻し・音量調整の操作が可能。リモコン本体はボタン電池で動作し、充電不要かつ省電力設計となっています。
胸ポケットなど、操作しやすい場所に留めておけるクリップ付きなのも便利です。
なお、ユーザーレビューでは、便利な製品ではあるものの、前述の機能しか持ち合わせていないため、価格的に割高感を覚える方が複数見られました。
リモートコマンダー RMT-NWS20 の詳細 | |
メーカー | ソニー(SONY) |
寸 法 | 20.8mm × 74.8mm × 6.6mm |
重 量 | 約11g |
メーカー希望小売価格 | 5,270円(税込) |
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