CPUグリスおすすめ!プロの逸品&人気ランキング10選
CPUの性能を上げるために、重要な役割を果たしている「CPUグリス」。
CPUクーラーのヒートシンクに正しく熱を伝える役割を果たしており、このCPUグリスひとつで問題が解決することもしばしば見受けられます。
しかし、CPUグリスは国内・海外ともに多くの製品が出回っており、中には初心者には扱いにくいプロ向けの製品もあります。
比較的安価なパーツではありますが、せっかく選ぶのであれば自分のPCに合ったCPUグリスを選びたいところです。
そこで今回は、MOD PCショップ「Moma Garage」のオーナーでもあり自作PCの徹底レビューで人気を集める自作PCのプロ・門馬ファビオさんに、おすすめのCPUグリスについてお話をうかがいました。
IPPING編集部によるCPUグリスの選び方、レビューランキングについても合わせてご紹介します。
門馬 ファビオ のプロフィール
「魅せるPC」を造り上げる世界的MODアーティスト。自作PCの本格工房『Moma Garage』の代表として、ゲーミングPCから商用の高スペックマシンまで、個人法人問わず多くの自作PCを手掛ける。
この専門家の他の記事を見る1.プロおすすめのCPUグリス
まずは、プロがおすすめするCPUグリスをご紹介します。

おすすめ
MX-4
CPUグリスの中でも、定番として知られる『ARCTIC』の『MX-4』。
世界中で利用されており、熱伝導率の高さと低い熱抵抗値で、パソコンの安定的な稼働に貢献してくれます。
初心者でも塗りやすい粘性が低いCPUグリスのため、プロから初心者まで幅広いユーザーから支持されています。
門馬ファビオさんレビュー

熱伝導率の高さに加えて、塗りやすく固まりにくいのが特徴です。
当店の組立PCでも必ず『MX-4』のグリスを使用しています。
MX-4の詳細 | |
メーカー | ARCTIC |
容量 | 4g |
熱伝導率 | 8.5W/m・k |
参考価格 | 1,099円(税込) |
おすすめ
Kryonaut
高い性能を誇るCPUグリスと人気の『Thermal Grizzly』の『Kryonaut』。
グリス内に含まれる粒子アルミニウムと酸化亜鉛がCPUとヒートシンクの僅かな凹凸を埋めてくれます。
動作速度の向上を追求するオーバークロッカーに向けて作られた製品のため、熱伝導率の高さや冷却システムのポテンシャルを最大限に引き出すよう作られています。
門馬ファビオさんレビュー



先にご紹介した『MX-4』より高い熱伝導率を誇りますが、一方で少々癖のあるCPUグリスのため、初心者には扱いづらい所があります。
他のCPUグリスに比べてコストが高いということもあり、中級者・上級者向けのCPUグリスです。
Kryonaut の詳細 | |
メーカー | Thermal Grizzly |
容量 | 1g/5.55g/11.1g/37g |
特徴 | オーバークロック向け |
熱伝導率 | 12.5W/m・k |
参考価格 | 736円(税込)~ |
2.CPUグリスの選び方
ここからはCPUグリスの選び方について紹介します。
熱伝導率の高さ
CPUグリスは、CPUの温度を正確にCPUクーラーのヒートシンクに伝えて、温度が高くなりすぎないようコントロールするために使われる非常に重要なアイテムです。
そのため、CPUグリスを選ぶ際に「熱伝導率」は大きな判断基準になります。
熱伝導率が高いほど、温度を正確に伝えることができ、CPUの温度を下げる効果が期待できます。
熱伝導率は、「W/m・k」という単位で示されています。
数字が大きいほど熱伝導率が高いことを示していますが、熱伝導率が高いということはCPUグリスの性能が高いといえるので、コストが上がります。
また熱伝導率が高いCPUグリスは、上級者向けの製品も多く、初心者にとっては扱いにくいCPUグリスもあるため、コストと天秤に図りながら選んでいきましょう。
グリスの粘り具合
次に判断基準となるのが、CPUグリスの粘り具合です。粘度や絶対粘度と言われています。
CPUグリスの粘り具合が判断基準となるのは、塗りやすさに影響するためです。
一般的に、粘度が高い方が乾燥しにくく、長持ちすると言われています。そして粘度が高いCPUグリスの方が塗りやすい傾向にあります。
CPUグリスは乾いてしまうと、固くなり熱を通しにくくなります。
熱伝導率が落ちるまでの期間が短くなれば、メンテナンスを行う頻度も増えていきます。
使用用途上、頻繁にCPUを取り替えたり、メンテナンスする場合には多少粘度が低くても、熱伝導率を重視しますが、できるだけメンテナンス頻度を下げたい場合には、粘度が高いCPUグリスがおすすめです。
3.CPUグリス人気ランキング10選
ここからは、『プロの逸品』がお届けするCPUグリス・人気ランキングをご紹介します。


シルバーグリス Arctic Silver 5
純度99.9%の超微粒子純銀を使用しており、高密度ナノサイズ微粒子が、熱伝導率を高めてくれます。
特殊オイルを採用し、グリスを塗った後も固まりにくく、初心者にとっても使いやすいCPUグリスです。
レビューでは、「迷ったらこれを使う!」というユーザーの声が多く、定番の製品として評価されています。また粘度が高く、塗りやすいという評価も見受けられました。
シルバーグリス Arctic Silver 5 AS-05の詳細 | |
メーカー | AINEX |
内容量 | 3.5g |
特徴 | シルバーグリス |
熱伝導率 | 9.0W/m・k |
参考価格 | 1,241円(税込) |


Thermal Compound 絶縁タイプ熱伝導グリース
ドイツのPC雑誌『PC Games Hardware』でトッププロダクトアワードを受賞している『MX-4』。
高い熱伝導率と、低い熱抵抗値を誇る高性能熱伝導グリスとして、世界中のユーザーから支持されているCPUグリスです。
レビューでは、高性能グリスとしての評価に加えて、グリスが塗りやすいという声が多く、「一発で決めることができる」「均一に伸ばしやすい」と高い評価を受けています。
Thermal Compound 絶縁タイプ熱伝導グリース MX-4/4gの詳細 | |
メーカー | ZAWARD |
内容量 | 4.0g |
熱伝導率 | 8.5W/m・k |
参考価格 | 1,320円(税込) |


Kryonaut
オーバークロック向けに特別に開発された高性能CPUグリス『Kryonaut』。
熱伝導率の高さは、他の製品を凌ぐ数値12.5W/m・kを誇り、冷却システムの高いポテンシャルを引き出すことができます。
グリスはナノ微粒子構造で、微粒子化されたアルミニウムと酸化亜鉛がわずかな凹凸に入り込み、高い熱伝導率を実現しています。
レビューでは、CPU温度が25℃も下がったという声もあり、高いパフォーマンスを発揮しているようです。
Kryonaut の詳細 | |
メーカー | Thermal Grizzly |
内容量 | 1g/5.5g/11.1g/37g |
特徴 | オーバークロック向け |
熱伝導率 | 12.5W/m・k |
参考価格 | 736円(税込)~ |


シリコングリス
熱伝導率の高い銀を含有した『シリコングリス TK-P3S』。
特徴的なのは、塗りやすさを追求したソフトタイプのCPUグリスという点です。非常に伸びやすく、均一に塗ることができるため、必要以上に容量を使わずに利用することができます。
レビューでは、リピーターからの声も多く、少ない量で長く使えるコストパフォーマンスの高さが特に評価されています。
シリコングリス TK-P3Sの詳細 | |
メーカー | サンワサプライ |
内容量 | 2.0g |
熱伝導率 | 6.5W/m・k |
参考価格 | 1,058円(税込) |


ナノダイヤモンドグリス
台湾・ロシアのナノテクノロジーを駆使して作られた『ナノダイヤモンドグリス JP-DX1』。
ナノダイヤモンドとシリコンを含み、高い熱伝導率のみならず性能安定度や低熱抵抗などを実現しているハイパフォーマンス製品です。
レビューでは、高い熱伝導率による冷却効果を評価する一方で、慣れるまではヘラにくっついてしまうほど粘土の高いCPUグリスで、塗りにくいといった声もありました。
ナノダイヤモンドグリス JP-DX1の詳細 | |
メーカー | AINEX |
内容量 | 3.0g |
特徴 | ダイヤモンドグリス |
熱伝導率 | 16W/m・k |
参考価格 | 1,225円(税込) |


シリコングリス 熱伝導グリース 絶縁タイプ
コストパフォーマンスの高さが特徴的な『シリコングリス 熱伝導グリース 絶縁タイプ SG-12-N』。
CPUグリスとは別に、ヘラや指サックも付属されており、このセットひとつで行うことができます。
レビューでは、「リーズナブルにも関わらずしっかり温度が下がった」という声もあり、お手頃な製品として評価されています。
シリコングリス 熱伝導グリース 絶縁タイプ SG-12-Nの詳細 | |
メーカー | AKEIE |
内容量 | 3.0g |
特徴 | |
熱伝導率 | 1.93W/m・k |
参考価格 | 299円(税込) |


高放熱Silverグリス
コストパフォーマンスに長けたCPUグリスとして人気の『高放熱Silverグリス WW-ST-801』。
お手頃な価格ながらも高い熱伝導率と、初心者でも塗りやすいグリスの粘度が評価されて、人気が高まっています。
レビューでは、放熱能力の高さを評価する声が多く、初心者からリピーターまで幅広いユーザーが使用しているのがわかります。
高放熱Silverグリス WW-ST-801の詳細 | |
メーカー | ワイドワーク |
内容量 | 1.5g |
特徴 | シルバーグリス |
熱伝導率 | 8.5W/m・k |
参考価格 | 637円(税込) |


カーボン・ナノ サーマルグリス
シルバーやダイヤモンド、シリコン等のグリスが多い中で、カーボンを含むタイプのCPUグリスとして人気なのが『カーボン・ナノ サーマルグリス』。
カーボンと酸化金属、シリコンをナノレベルまで粒子化した成分がグリスに含まれていて、高い熱伝導率を実現しています。
レビューでは、「性能十分」「初めてでも使いやすかった」といった声が多く集まっていました。
カーボン・ナノ サーマルグリス HY-883-2gの詳細 | |
メーカー | MoneyQiu |
内容量 | 2.0g |
熱伝導率 | 6.5W/m・k |
参考価格 | 499円(税込) |


Hydronaut
オーバークロック向けに設計されたCPUグリス『Hydronaut』。
先程ご紹介した『Kryonaut』と比較すると、熱伝導率は若干下がりますが、その分値段も抑えています。
ハイエンドのCPUグリスとしても知られており、手軽に試して欲しいという思いから作られた少容量モデルです。
レビューでは、オーバークロック用としてではなく一般用に購入されている方も多く、高い耐久性についても良い評価が多く見受けられました。
Hydronaut TG-H-001-RSの詳細 | |
メーカー | Thermal Grizzly |
内容量 | 1.0g |
特徴 | オーバークロック向け |
熱伝導率 | 11.8W/m・k |
参考価格 | 648円(税込) |


ナノダイヤモンドグリス
ナノダイヤモンドパウダーを配合したCPUグリスで、低い熱抵抗が特徴的です。
粘度が程よく、塗り慣れていない方にも使いやすい設計になっています。
レビューでは、初心者を中心に「使いやすい」「高い性能効果があった」という声も多く、今後ランキングの上昇も期待される製品です。
ナノダイヤモンドグリス TK-P3Dの詳細 | |
メーカー | サンワサプライ |
内容量 | 2.8g |
熱伝導率 | 8.3W/m・k |
参考価格 | 1,922円(税込) |
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