スーツのハンガーおすすめブランド!プロの逸品&正しい選び方
突然ですが、ハンガーをしっかり選んだことはあるでしょうか。おそらく、何となく選んで使っている人が多いのではと思います。実は、ハンガーは用途ごとに形が異なります。
「すぐに服が落ちてしまう」「1回でキレイに服が掛からない」という経験を持っている人もいるのではないでしょうか。それは用途に合ったハンガーを選べていないか、ハンガー自体が良くないということです。
今回はハンガーでよく使う、スーツ・ジャケット用、シャツ用に分けてハンガーの正しい選び方と、人気スタイリストの大山旬さんのおすすめブランドを紹介してもらいましたので参考にしていただければ幸いです。
大山 旬(おおやま しゅん) のプロフィール
人気スタイリスト。日本最大級のファッション学習サイト「メンズファッションスクール」主宰。これまでに著書は5冊出版。累計8万部を突破。読売新聞、朝日新聞、NHK、TBS、テレビ朝日、フジテレビなどメディア出演も多数。
この専門家の他の記事を見る1.ハンガーの正しい選び方
まずはスーツ用ハンガーの正しい選び方についてみていきましょう。
間違ったハンガー(洋服とハンガーのサイズが合っていない)を使うと型崩れしてしまいます。
選び方①正しいサイズのハンガーを選ぶ
洋服の肩幅(左右の肩先の縫い目から縫い目まで)から1~2センチを差し引いたのが正しいハンガーのサイズです。ちなみに日本人のハンガーの標準はメンズ43センチ、レディース38センチです。
以下は、普段着用されているサイズから割り出せるハンガーサイズの目安の一覧です。あくまで目安なので、洋服ごとに異なる場合はあります。
洋服のサイズ | S | M | L | LL |
ハンガーの肩幅サイズ | 38cm | 40cm~44cm | 45cm~47cm | 47cm~52cm |
ハンガーのサイズ | レディース S | レディース M | レディース L | |
メンズ S・M | メンズ L | メンズ LL |
選び方②用途・目的に合ったハンガーを選ぶ
ハンガーは用途や目的に合わせて使い分けるのがベストです。スーツ・ジャケット用とシャツ用でも使い分けられます。詳しく見ていきましょう。
下の動画はスーツ・ジャケット用です。このハンガーの特徴は肩先に厚みがあり、肩に沿って曲がっていることです。これによりスーツの型崩れを防ぎます。肩先の厚みは30ミリ以上あるといいでしょう。
対して、シャツ用のハンガーの特徴は肩先の厚みが薄いことです。下の写真を見てわかる通り、スーツ・ジャケット用とは全く異なるハンガーですね。
しっかり用途別に使い分けることにより、良い型の状態を長く保つことができます。
画像:amazon.co.jp
2.大山旬さんおすすめブランド
MAINTTI(マイネッティ)
スーツ・ジャケット用ハンガー
おすすめ
SAR40CS Hanger サルトリアーレハンガー
『MAINTTI(マイネッティ)』は1961年に創業し、イタリアのハンガー専門のメーカーとして高品質なハンガーから低価格なハンガーまで様々な種類・材質のハンガーを提供しています。
商品名のサルトリアーレは、仕立て職人が1つずつ手作りで仕上げているという意味です。
マイネッティのハンガーの特徴は、木製のように高級感のある素材(ポリエステル樹脂)を使用していることです。高級感があると気分が上がりますよね。
掛けたスーツが落ちないような工夫された作りをしており、厚みもあるので型崩れを防ぎます。
これにより、買った時の新品の形が保ちやすく、ストレスなく快適にスーツを着ることができます。価格はやや高いですが、試してみる価値はありそうですね。
大山旬さんレビュー

ハンガーは、安いものはもたくさんあります。でも、こちらのハンガーは高級感があって、クローゼットに並んでいるだけで気持ちが高まります。
この「ワクワク感」のために1,800円を投資したと考えると、1度買えばずっと使えますし、そんなに高い気がしないのも確かです。このような備品にこそ、コツコツ丁寧に投資をすることでファッションはより楽しくなるように思います。
全部のハンガーを高いもので揃える必要はありませんが、「お気に入りの1着」を掛けるハンガーにはこだわってみても良いのではないでしょうか?
Mainetti SAR40CS Hanger サルトリアーレハンガー スーツ用ハンガー 40cm の詳細 | |
原産国 | イタリア |
メイン素材 | ポリエステル樹脂 |
カラー | ブラウンなど |
メーカー希望小売価格 | 1,800円(税込) |
パンツ用ハンガー

おすすめ
サルトリアーレパンツハンガー
こちらのハンガーは、パンツをかける部分にベルベットが付いていて、サッと掛けるだけで滑らないのが最大の特徴です。
仕事で疲れて帰ってきた時に、うまくパンツが掛けられなくてイライラするようなこともなく、ストレスフリーの優秀な逸品です。
ベルベットはベロアとも呼ばれ、綿・絹・毛などを使用して作られた織物の一種で、細かい毛をたて滑らかで優雅なツヤのある素材です。
ハンガー自体は厚みがないので、クローゼットの中で幅をとらずに保管できます。スーツとパンツ、同じハンガーを使う人が多いと思いますが、お気に入りのスーツは分けて使ってみてはいかがでしょうか。
大山旬さんレビュー

Mainetti サルトリアーレパンツハンガー の詳細 | |
原産国 | イタリア |
メイン素材 | ポリエステル |
カラー | ブラウン |
メーカー希望小売価格 | 1,296円(税込) |
MAWA(マワ)
シャツ用ハンガー
おすすめ
Body form/L 42L
『MAWA GmbH (マワ社)』は1948年、ドイツ・ミュンヘン郊外で、マルティン・ワーグナーがを創業したことから始まり、現在、ハンガー業界ではとても有名なメーカーです。
従来のプラスチックハンガーや木製ハンガーは、いつの間にか落ちてしまったり、1回でキレイに掛からなかったりと使い勝手の悪さがありました。
対してMAWAのハンガーは、「滑らない!落ちない!」が特徴です。表面の特殊コーティングが衣類をキャッチし横に傾けても滑り落ちません。
伸びやすい衣類でも対応できるので、日常生活の必須アイテムになること間違いなしです。
大山旬さんレビュー

MAWAハンガー (マワハンガー)Body form/L 42L 04410 の詳細 | |
原産国 | ドイツ |
メイン素材 | スチール(PVC樹脂コーティング) |
カラー | ブラック |
メーカー希望小売価格 | 702円(税込) |
まとめ
ここまで大山旬さんおすすめのブランドを紹介してきましたが、気になるハンガーはありましたか?
服には一定の投資をしている人でも、ハンガーにまで気を遣ってお金をかけている人は少ないと思います。
せっかく良い服を買っても、安かろう悪かろうのハンガーを使っていては、形が崩れやすくなったり、収納する時の手間やストレスばかりが増えるだけになってしまいます。
この機会に「良い服には、良いハンガーを」合わせてみてはいかがでしょうか?大切な人へのちょっとしたプレゼントにも喜ばれるかもしれませんね。