中華鍋のおすすめを料理のプロが伝授！正しい選び方＆人気ランキング10選
中華屋さんで出てくるチャーハンを、自宅でも作ってみたいなと思ったことはありませんか？
中華鍋を使うとご家庭でもパラパラしっとりの極旨なチャーハンが作れます。
「中華鍋は空焼きや油ならしなどの手入れが大変そう…」というイメージもあるかもしれませんが、いくつかポイントを押さえて使えば難しいことはありません。
今回は、様々なメディアで活躍している人気の料理ユニット『ちゃあみー』で管理栄養士として活躍する峰 奈津季さんに、おすすめの中華鍋を伺いました。
また、IPPING編集部調べによる中華鍋の種類と選び方や、人気ランキングもご案内いたします。ぜひ参考にしてください。
ちゃあみー （倉田 沙也加、峰 奈津季） のプロフィール
お料理ユニット
TV番組のレギュラー出演やレシピ監修で人気。フードコーディネーターと栄養管理士のお料理ユニット。WEB『ちゃあみー(HITOOMOI)公式サイト』
この専門家の他の記事を見る1．プロおすすめの中華鍋
はじめに、管理栄養士の峰 奈津季さんおすすめの中華鍋をご紹介します。
おすすめ
打出 片手中華鍋
横浜中華街にある中華料理店の80％が使用しているという『山田工業所』の中華鍋。職人が日本刀を作るときのような「打ち出し製法」で、鉄板をたたいて作られています。
鉄板をたたいて薄くしながら鉄の分子を詰めていくので、薄く頑丈で熱伝導率の高い鉄鍋ができあがります。
職人それぞれが専用の打ち出しハンマーを持ちオーダー通りの鍋を作っていくので、「鍋は『山田工業所』にしか頼めない」とプロ御用達。
使うたびになじむ『山田工業所』の中華鍋は、手入れ次第で一生モノになります。
ちゃあみー（峰 奈津季）さんレビュー
| 山田工業所 打出片手中華鍋 の詳細 | |
| メーカー | 山田工業所 |
| 大きさ | 30cm |
| 重さ | 980g |
| 参考価格 | 4,580円（税込） |
2．中華鍋の種類と魅力
まずは、中華鍋の種類と魅力についてお話しします。
種類は2つ「広東鍋」と「北京鍋」
中華鍋は、主に広東鍋と北京鍋があります。
広東鍋
広東鍋は鍋の両側に持ち手がついており、鍋の直径が大きく底が浅くなっています。
画像：amazon.co.jp
鍋の中央部と周辺部で火の通り方が違うので、火力の強い中央部で食材の表面をカリッとさせ、周辺部に移し中までじっくり火を通して、再度中央部に移して仕上げをする、といった使い方ができます。
北京鍋
北京鍋は片方だけに柄がついており、広東鍋より小さく底が深めで料理全般に使いやすい鍋です。
画像：amazon.co.jp
中華料理店では、調理量が多いことから広東鍋が使われることが多いですが、一般家庭では大きさと鍋の振りやすさから考えると、まずは北京鍋の方がいいかもしれません。
中華鍋を買うときには中華お玉も揃えると、炒めたりかき混ぜたりしやすいでしょう。
中華鍋の魅力1．とにかく熱伝導率が高い！
中華料理は大火力で熱する料理が多いため、急激な温度変化に耐えうる丈夫な鉄でできていることが多いです。
フライパンに慣れている方が初めて中華鍋を使うときは、熱のまわりが早くて焦がしてしまうこともあるかもしれません。
それでも中火ですぐに鍋全体に熱がまわるので、慣れれば短時間で調理できガス代の節約にもなります。
慣れるまでは、調味料をすべてフタを開けた状態で手元にそろえておくと、慌てずに料理できるでしょう。
中華鍋の魅力2．使うたびになじんで使いやすくなる
テフロン加工のフライパンは、使うたびに摩擦や洗浄でテフロンがはがれ食材がくっつきやすくなってしまいますよね。
しかし、中華鍋は使うたびに鍋に油がなじんでいくので、きちんと油慣らしをしていれば食材がくっつかない鍋に育ちます。
万が一焦げ付いてしまっても、表面を研磨して油をなじませればOKです。
中華鍋の魅力3．揚げ物や煮物料理も向く万能鍋
鍋底に油を溜められるので、フライパンよりも少ない油で揚げられるほか、鍋全体に火が入るのが早いので短時間で煮物料理も作ることができます。
中華鍋で作れる意外なメニューをいくつかご紹介します。
フレンチトースト
通常のフライパンだと卵液が広がってしまいますが、中華鍋なら鍋底に卵液を溜めてパンに吸わせながら加熱できます。高温でカリッと、中はもっちりのフレンチトーストができますよ。
カレー
熱伝導率が高いため、お肉が短時間で柔らかく仕上がります。カレーのほかにビーフシチューや牛すじ煮込みなどもおすすめ！
3．中華鍋の選び方
続いて、中華鍋を買うときに着目するポイントをご紹介します。
IH対応かガス対応か？
今ではオール電化のご家庭も増えていて、IHで料理する方も多いですよね。
しかし、鍋底が丸い中華鍋はIHでは使えないものが多い傾向にあります。
その理由は、ガス火が中華鍋全体に熱を加えることができるのに対して、IHは中華鍋の底部分にしか熱を加えることができないから。またIHの場合、コンロから鍋を話してしまうと加熱をやめてしまうことがあるため、鍋振りができないという欠点もあります。
ご自宅のキッチンがIHだという場合は、鍋底が少し平たく作られた「IH対応中華鍋」がおすすめ。鍋の側面までしっかり熱を伝えるための専用スタンドなども発売されているため、あわせてチェックしてみてください。
ちゃあみー（峰 奈津季）さんコメント
自分の力で振れる重さ？
中華鍋は鍋を振って炒める工程が多いため、使う方が負担にならない重さかどうかを確認する必要があります。
できれば一度手で持って振ってみるといいでしょう。
重さの目安としては、一般的に使われるアルミ製のフライパンは1000gほどです。それ以上重くなると女性は使い勝手が悪く感じるかもしれないので、それくらいの重さの中華鍋を選ぶといいですよ。
ちゃあみー（峰 奈津季）さんコメント
チタン製の中華鍋は軽い！
鉄製の中華鍋は重くてさびやすいという欠点があります。そのため、高齢で重い鍋を振れなくなったという料理人や一般家庭をターゲットに、チタン製の中華鍋が発売されています。チタンは鉄の2/3の重さで、さびにくく、使用前の空焼きも不要というメリットがあり注目されています。ただ、硬い性質で加工が難しく、原価が高いという欠点があります。
サイズで選ぶ
中華鍋を選ぶ際には、一度に作る量によってサイズを決めましょう。
フライパンと同様に、1人前なら27㎝前後、2～3人前なら30㎝前後、4人前以上なら33㎝前後がおすすめです。
ただ、30㎝よちも大きいサイズになるとその分重量も重くなるため注意しましょう。
ちゃあみー（峰 奈津季）さんコメント
4．中華鍋の使い方・お手入れ方法
次に、中華鍋の使い方やお手入れ方法についてお話しします。
買ってきたらまず空焼きをしよう
中華鍋は表面にサビ止めをコーティングしているので、使う前に空焼きで落とします。
サビ止めが付着したままだと料理に影響したり、鍋が焦げ付きやすくなったりと使い勝手が悪くなります。
＜空焼きの手順＞
- 中性洗剤で鍋を軽く洗う。
- 鍋を最初は中火、温まったら強火で加熱する。かなりの煙が出るので換気をしっかり！
- 鍋が黒色からグレーに変わるまでサビ止めを焼き切る。鍋のフチもまんべんなく。
- 鍋全体がグレーになったら鍋を一度冷ます。その後中性洗剤を付けたスポンジで軽く洗い、お湯で流す。
- 再び鍋を火にかける。煙が出たらお玉一杯くらいの油を入れ、鍋全体に油をなじませる。
- 野菜の皮で慣らし炒めをして、ある程度炒めたら野菜を捨てる。
- お湯を使って※たわしで洗い流す。これ以降、絶対に洗剤を使わないこと！
- その後、鍋を火にかけて水分を飛ばし、油を少しなじませたあと余分な油を拭き取って終了。
この動画にも空焼きの手順がわかりやすく紹介されているので、ぜひ参考にしてください。
中華鍋を使うときは、まず火にかけて鍋を熱し煙が出てきたら油をひきます。
いきなり鍋に具材を入れて火にかけたらくっついてしまうので、鍋と油がしっかり温まってから具材を入れるようにしましょう。
中華鍋の手入れの仕方
たわしかササラ（竹などで作られたたわしのようなもの）で洗剤を使わずにお湯で洗います。その後鍋を火にかけて水分をしっかり蒸発させ、仕上げに油を薄く塗って湿気のないところに保管します。
油で鍋の表面をコーティングすることで、サビや焦げ付きを防ぎます。
※参考サイト：tg-uchi.jp、hotpepper.jp
5．中華鍋人気ランキング10選
ここからは、レビュー評価の高い中華鍋をランキング形式でご紹介します。
打出 中華片手鍋
料理家のちゃあみーさんもおすすめする『山田工業所』の中華鍋がトップにランクインしました。
3人前の料理を作るのにちょうど良い30㎝サイズが使いやすいでしょう。
口コミでは、「シンプルな野菜炒めもシャキッと仕上がり、プロ並みに仕上がる」「簡単にチャーハンがパラパラにできたので驚いた」と高評価です。
| メーカー | 山田工業所 |
| 大きさ | 30cm |
| 重さ | 980g |
| 参考価格 | 4,580円（税込） |
打出木柄 中華片手鍋
取っ手部分が熱くなりやすい中華鍋ですが、こちらは初心者でも使いやすい木製の取っ手付きです。
「打ち出し製法」でたたいた無数の凸凹が油なじみを良くして、食材をくっつきにくくしてくれます。
「くっつきやすい豚肉も、スルッと炒められて快適」「具材から水分が出る前に仕上がるのでカリッとする」と好評です。
| メーカー | 山田工業所 |
| 大きさ | 24cm |
| 重さ | 745g |
| 参考価格 | 5,455円（税込） |
木柄北京鍋
取っ手が木製でお玉つきという、中華鍋スターターにはおすすめのセットです。
また、透明シリコン焼で鍋の表面をコーティングしているので、油慣らしをするだけで空焼き不要な点もポイント。
この価格でずっと使えるコスパの良さはお見事です。
「6年以上使い続けていて、鍋に油がなじんでいるので油を入れなくても食材がくっつかない」と長持ちすることは実証済みです。
| メーカー | ファンシア |
| 大きさ | 30cm |
| 重さ | 835g |
| 参考価格 | 1,880円（税込） |
鉄 ブルーテンパー プレス 中華片手鍋
表面に細かい凸凹があり、油なじみが良いブルーテンパー素材の中華鍋です。
使い始めの空焼きと、使用後の油のコーティングさえきちんと行えばどんどん使いやすくなります。
口コミを見ると「炒め物だけでなく、揚げ物や蒸し料理のほか、うどんやパスタを茹でるときも吹きこぼれにくくて活用している」と料理全般に大活躍しているようです。
| メーカー | EBM |
| 大きさ | 30cm |
| 重さ | 1050g |
| 参考価格 | 3,672円（税込） |
鉄 プレス 木柄 北京鍋
少し小さめの27㎝サイズで、1人暮らしの方にピッタリな中華鍋。
「木製の取っ手が鍋にしっかり溶接されているので、長年使っても外れる心配がない」「説明書も同封してあるので、最初の慣らしも難なくできた」と初心者の方でも使いやすいよう配慮されています。
また、「鍋底がしっかりしていて安定感があるので、平底のフライパンに慣れている方でもぐらつくことなく使いやすい」との声もあるので、初めて中華鍋を使う方でも安心です。
| メーカー | 遠藤商事 |
| 大きさ | 27cm |
| 重さ | 1000g |
| 参考価格 | 3,456円（税込） |
鉄 プレス 北京鍋
2〜3人前の料理を作りたい方におすすめの30㎝サイズ。
鍋の深さが10㎝と他の中華鍋よりも深めに作られていて、鍋振りのときに食材が飛び散りにくいのもポイントです。
「最初の空焼きをしっかりすれば、フライパンよりとても使いやすく簡単にプロ並みの仕上がりになる」と中華鍋の魅力にハマる方が多いようです。
| メーカー | 遠藤商事 |
| 大きさ | 30cm |
| 重さ | 1100g |
| 参考価格 | 3,456円（税込） |
打出 中華両手鍋
本格的に中華料理を作りたい方やプロの料理人に好評の両手付きの広東鍋です。
油なじみもよく、万が一焦げ付いてもすぐに取れるので最初の空焼きと油慣らしさえしっかりすれば何世代にも渡って使い続けられる鍋です。
「鍋を思いっきり振らなくてもゆするだけで中が混ざるので使いやすい」「鉄製なのにそこまで重くないのがいい」とプロも納得の一品です。
| メーカー | 山田工業所 |
| 大きさ | 30cm |
| 重さ | 930g |
| 参考価格 | 2,608円（税込） |
マーブルコーティング中華鍋 軽量タイプ
鉄製の中華鍋が多いなか、こちらは8層にマーブルコーティングされたフライパンに近い中華鍋です。
使い始めの空焼きも不要で、超軽量なので鉄製の中華鍋に躊躇している方はこちらを試してみてもいいかもしれません。
「3年以上使っていても表面はツルツルで、油をほとんど使わなくていいのが便利」と同シリーズをサイズ違いで揃えている方もいるほど人気のある中華鍋です。
| メーカー | オリエント |
| 大きさ | 28cm |
| 重さ | 690g |
| 参考価格 | 3,888円（税込） |
陳 健一 共柄北京鍋
フジテレビの番組「料理の鉄人」などで活躍した中華の鉄人・陳建一さん御用達の中華鍋です。
シリコン塗装なので空焼き不要ですぐ使え、非常に軽いので1人暮らしの方やご高齢の方にもおすすめです。
使うたびに油を塗ってコーティングをすれば、どんどんなじんでくるのでプロの料理人になった感覚を楽しめます。
「中華鍋の空焼きが億劫だけど、使用後の油慣らしならできる」という方にはちょうどいい一品。
| メーカー | タマハシ |
| 大きさ | 26cm |
| 重さ | 300g |
| 参考価格 | 2,110円（税込） |
木柄北京鍋 味一鉄
鍛造を専門として、機械部品や農業部品まで幅広く取り扱う『島本製作所』の中華鍋です。
取っ手と鍋のつなぎ目のすきまが無いので汚れが溜まりにくく、細かい汚れが気になりにくいのはうれしいですね。
温まりやすく冷めにくい黒皮鋼板なので、短時間で調理できる優れもの。鍋の表面が多孔質で細かい凹凸があるので油なじみもよく焦げ付きに悩むこともありません。
| メーカー | 島本製作所 |
| 大きさ | 27cm |
| 重さ | 920g |
| 参考価格 | 3,780円（税込） |
6．おすすめの中華鍋比較表
今回紹介したおすすめの中華鍋を一覧にまとめました。
一般的な鍋やフライパンよりも扱いは難しいですが、使いこなせば料理のレベルがアップするはず。
料理の腕を磨きたい人は、中華鍋にチャレンジしてみては？
| 順位 | プロおすすめ | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | 6位 | 7位 | 8位 | 9位 | 10位 |
| 商品画像 |  | |  |  |  |  |  |  |  |  |  |
| 商品名 | 打出 片手中華鍋 | 打出 中華片手鍋 | 打出木柄 中華片手鍋 | 木柄北京鍋 | 鉄 ブルーテンパー プレス 中華片手鍋 | 鉄 プレス 木柄 北京鍋 | 鉄 プレス 北京鍋 | 打出 中華両手鍋 | マーブルコーティング中華鍋 軽量タイプ | 陳 健一 共柄北京鍋 | 木柄北京鍋 味一鉄 |
| 価格 | 4,580円（税込） | 4,580円（税込） | 5,455円（税込） | 1,880円（税込） | 3,672円（税込） | 3,456円（税込） | 3,456円（税込） | 2,608円（税込） | 3,888円（税込） | 2,110円（税込） | 3,780円（税込） |
| メーカー | 山田工業所 | 山田工業所 | 山田工業所 | ファンシア | EBM | 遠藤商事 | 遠藤商事 | 山田工業所 | オリエント | タマハシ | 島本製作所 |
| 大きさ | 30cm | 30cm | 24cm | 30cm | 30cm | 27cm | 30cm | 30cm | 28cm | 26cm | 27cm |
| 重さ | 980g | 980g | 745g | 835g | 1050g | 1000g | 1100g | 930g | 690g | 300g | 920g |
| 商品リンク | Amazon | Amazon | Amazon 楽天 | Amazon 楽天 | Amazon 楽天 | Amazon | Amazon 楽天 | Amazon 楽天 | Amazon | Amazon | Amazon |
