メンズローゲージニットおすすめ&コーデ術をプロのスタイリストが徹底解説
まだまだ寒い日が続いていますよね。そんな時、ぽかぽかあったかなニットが欲しくなりませんか?そんなあなたのために、今回は「ローゲージニット」のご紹介をしたいと思います。
「そもそも”ローゲージニット”って何だろう?」という疑問から、着こなし、おすすめ商品まで、「ローゲージニット」の全てをお教えいたします!
そこで今回は多くのメディアに出演した経験を持つ人気のスタイリスト大山旬さんに、「ローゲージニット」の選び方やおすすめ商品についてお聞きしました。ぜひご参考になさってください。
ヘッダー画像出典:男前研究所
大山 旬(おおやま しゅん) のプロフィール
人気スタイリスト。日本最大級のファッション学習サイト「メンズファッションスクール」主宰。これまでに著書は5冊出版。累計8万部を突破。読売新聞、朝日新聞、NHK、TBS、テレビ朝日、フジテレビなどメディア出演も多数。
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ニットには、「ハイゲージニット・ミドルゲージニット・ローゲージニット」の3種類あります。その中で、今回は「ハイゲージニット」について、説明していきたいと思います。
なお、ハイゲージニットについては『ハイゲージニットを選ぼう!プロが教える着こなしとおすすめ商品』をご覧ください。
ローゲージとは?
ローゲージとは、「1インチ(2.54cm)の中に5本以下の針(ニードル)を使って編んだニット」のことを言います。よく、「ざっくりとしたニット」という表現で紹介されているとおり、網目が粗く厚手の生地が特徴的なニットです。
「それってどんなニット?」「他の種類とどう違うの?」など、ピンときていない方もいらっしゃるかもしれませんね。そんな方のために、今から説明していきたいと思います。
ゲージとは、ニットを作る編機の「針の密度を表す単位」で、1インチ(2.54cm)間に編み機の針が何本あるかを表しています。毛が細いほど針と針の間の間隔が狭まり、太いほど間隔が広くなります。画像:ニットの豆知識
例えば、7G(ゲージ)であれば、1インチ(2.54㎝)の間に、編み機の針が7本あるということになります。
ローゲージニットは、「5G(ゲージ)以下」なので、1インチ(2.54㎝)の間に、編み機の針が5本以下あるということになります。写真「左」のような、細かい網目の仕上がりになります。
ローゲージニットの魅力
ローゲージニットとは、太い毛糸で編まれたボリュームあるニットを指します。ざっくりとした見た目で、カジュアルな着こなしを楽しむことができます。よりナチュラルで、柔らかくリラックスした雰囲気を出すことができます。
ローゲージニットの中にもいくつか種類があり、アウターとして使えるものや、ケーブル編みのニットなど、1枚で着るだけでもサマになるような、とても使いやすいアイテムです。
2.ローゲージニットはアウターとして使う!
大山旬さんがおすすめするローゲージニットはズバリ「アウター型」のアイテムです。
ローゲージニットは分厚く暖かい生地であることから、ハイゲージニットのように重ね着するアイテムというよりは、1枚で外側から羽織ることが多く、ジャケットやアウターの代わりとして重宝するアイテムになります。
その中でもおすすめは、ゆるりとした大人なリラックス感を羽織るだけで演出できる「ショールカラーカーディガン」です。
「ショールカラーカーディガン」というのは、襟のついたカーディガンのことです。非常に着回しが効き、使いやすいアイテムですが、生地が分厚く着ぶくれしてしまうので、ジャストサイズを選びましょう。
普段のかっちりしたジャケットの代わりに、カーディガン型のローゲージニットを使うとリラックスした雰囲気に変化させることができます。
どんな色にでも合わせやすく、清潔感も出る万能色の「ネイビー」や「グレー」を選ぶと、着まわしやすく大人のおしゃれを楽しめます。
3.ローゲージニットのコーデ事例
ここからは、大山旬さんにローゲージニットのコーディネートについて教えてもらいましょう。
事例① ローゲージニット×Tシャツ
「ローゲージニット×Tシャツ」は、まさに鉄板コーディネートです。
Tシャツのようにカジュアル度が高いアイテムは1枚だけではなく、上にニットやジャケットを着ると、より大人な印象を引き立てます。ポイントは腕まくりで、こうすると、さらに大人の男らしさを演出できるでしょう。

事例② ローゲージニット×シャツ
画像:男前研究所
「ローゲージニット×シャツ」も、大人かっこよく見える定番の着こなしになります。シャツはきれいめに見えるため、ざっくりしたカーディガンとのバランスを取ってくれます。
シャツの色は、白・デニム系・チェックなどオールマイティに合わせることができます。

事例③ ローゲージニット×ダウンベスト
画像:kurumani.com
着こなしの中でも、レイヤードを楽しめる「ダウンベスト×ローゲージニット」のざっくりとした素材感は相性バツグンです。
写真では少し難易度が高いカーキを使っていますが、とてもおしゃれですね。

腕回りもモコモコせずに動きやすく、しかも温かさもキープできてしまいます。見た目もオシャレで機能性も最高なコーディネートです。
※参考「おすすめのメンズダウンベスト|人気スタイリストによる選び方と着こなし方」
4.おすすめのショールカーディガン
次は、ローゲージニットの中でおすすめしたいショールカーディガンについてです。
ウォッシャブル ショールカラー カーディガン
まずはセレクトショップ『SHIPS(シップス)]のオリジナル商品からご紹介します。ショールカラー型のカーディガンは、カジュアルの中にも大人な雰囲気を演出できるのが特徴です。
素材はポリエステルながら、ウールに似た毛を使用していることから、弾力がありつつ、ふんわり厚みのある風合いを実現しています。ローゲージニットは重たいイメージがありますが、こちらは軽量で着心地も軽やかです。
また、ウォッシャブル対応なのでで、洗濯で色落ちしたり縮んだりしにくいのも嬉しいポイントです。ラフなコーディネートから、キレイめなコーディネートまで着まわすことができる、オールマイティな逸品です。
SHIPS JET BLUE| ウォッシャブル ショールカーディガン の詳細 | |
サイズ | XS・ S・M・L |
カラー | ネイビー、グレー、オフホワイト |
素材 | ポリエステル100% |
メーカー希望小売価格 | 9,396円(税込) |

5G カシミヤショールカーディガン
EDIFICE|5Gカシミヤショールカーディガン の詳細 | |
サイズ | S・M・L |
カラー | チャコールグレー、ブラック、キャメル、レッド |
素材 | 羊毛93% カシミヤ7% |
メーカー希望小売価格 | 9,612円(税込) |
5.おまけ
最後に、ローゲージニットについて、参考になる動画をご紹介します。「大人のニットはゲージで選べ!女子ウケ確実なニットは◯◯ゲージと◯色?」という、少しチャラい題名(笑)の動画ですが、内容はためになるものだと思います。
雑誌「LEON」の創刊に参加した干場義雅氏が、ニットのゲージや色についての説明してくれています。大山旬さんおすすめのブランドも登場しますので、お時間ある時にご覧になってみてください。
6.まとめ
ローゲージニットを選ぶ時は、アウターの代わりになる「カーディガン型ローゲージニット」を選んでみると、断然コーディネートの幅が広がります。
アウターをローゲージニットにするだけで、リラックス感がある、大人の男性コーデが完成するでしょう。普段と違うあなたに出会える、魔法のアイテムになるかもしれません。
この記事が、あなたのローゲージニット選びの手助けとなれば幸いです。