アコギ(アコースティックギター)のおすすめ10選!楽器のプロが教える選び方
老若男女問わず人気の高いアコギ(アコースティックギター)。
「これから始めよう」または「買い換えよう」と考え、自分に最適なアコギを探しているが、何を基準に探してよいのかお困りの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、国内最大級の楽器小売店である『島村楽器』さんイオンモール幕張新都心店・アコギ担当の藤橋 則博(ふじはし のりひろ)さんに、おすすめのアコギを教えていただきました。
また、アコギ探しの際に抑えておきたい選び方について、ポイントを挙げて紹介しますので、ご自身にあったアコギ選びのために、あわせて参考にしてくださいね。
島村楽器 のプロフィール
全国39都道府県に160店舗以上を展開する日本最大の楽器小売店。1962年にヤマハ音楽教室を開設し、日本有数の音楽教室運営会社となる。「音楽を楽しむ人を一人でも多く創る」を世界で実現するべく、2015年に中国進出を果たした。WEB『島村楽器』
この専門家の他の記事を見る1.プロおすすめのアコギ(アコースティックギター)
ここからは、『島村楽器』藤橋さんがおすすめするアコギを紹介します。

おすすめ
Standard Series 000-18
ヴィンテージ風のデザインが一段と目を引く『Standard Series 000-18』。
マイルドでレスポンスの良い優しい音色を特徴としています。
『島村楽器』藤橋さんレビュー

サイズはドレッドノートより小さく抱えやすいため、右手が振りやすいのが特徴です。弦長も短めで、弦の張りが緩いため弾きやすい製品です。
見た目はナチュラルで凝った装飾も無い素朴さが良いですよ。
Martin Standard Series 000-18の詳細 | |
メーカー | Martin |
弦長 | 632mm |
表板 | シトカスプルース |
裏板 | マホガニー |
塗装 | グロス |
参考価格 | 421,200円(税込) |
2.アコギの選び方
ここからはアコギの選び方について紹介します。
サイズで選ぶ
アコギには「ドレッドノート」や「フォーク」といったサイズによる分類がありますが、自分の身体の大きさに合ったサイズを選ぶのがポイント。
例えば、お子様ならミニギター、女性の方はフォークサイズなど、標準よりも小さなサイズを選ぶと扱いやすいでしょう。
そして、アコギのボディの大きさとともに重要なのがネック部分の幅。1mmでも感覚が変わってしまうので、実際に店舗で持ってみて、自分に合うサイズの製品がおすすめです。
『島村楽器』藤橋さんコメント

初めての方は分からないと思いますので、経験者の方やお店のスタッフに見てもらいながら、実際にギターを持ってみるのがおすすめです。
音で選ぶ
材質で選ぶ
表板(トップ材)や側面、底板で使用される木材の種類で、奏でる音が変わります。
アコギで使用される最も一般的な木材が「シトカスプルース」と呼ばれる素材です。音のバランスがよく、ハッキリとした張りのあるサウンドが特徴です。
『島村楽器』藤橋さんコメント

塗装で選ぶ
アコギの塗装は、音とアコギの耐久性に関係してきます。
ラッカー塗装を始めとする質が高い塗装であればコストはかかりますが、ボディの木材が薄くても耐久性に優れるという特長があります。
また塗装が薄いことから、弦とボディの振動の妨げを減らすことができ、クリアな音質が得られます。
一方で、ポリウレタン塗装は耐久性が高く、コストも抑えられることから多くの製品に使用されています。
扱いやすい半面、塗装が厚くなることから楽器本来の鳴りを活かせず、音がややこもりがちになるという意見もあります。
『島村楽器』藤橋さんコメント

ですから、組み合わせて考えるとサウンドには多くの種類がありますね。
迷ってしまうかもしれませんので、私がおすすめしているのは、「あるポイントでざっくり絞ったら、あとは直感」です。最終的には直感を信じることが1番大事です。
見た目で選ぶ
見た目のカッコよさや、憧れのアコギというところから製品を選ぶのもアリ。
特にこれから始める方にとって、サイズや音も重要な要素ですが、気持ちやモチベーションも非常に大切です。
「見た目から入る」という言葉もあるように、アコギを楽しみたい方にとって、ご自身のテンションが上がったり、モチベーションが上がる楽器を持つというのも選択肢のひとつになります。
『島村楽器』藤橋さんコメント

3.アコギの王道メーカー別最新人気10選
最後に、IPPING編集部調べによるアコギの有名メーカーから人気アイテムをご紹介します。
YAMAHA

CSFシリーズ CSF-3M
スモールサイズで、抱えやすくコンパクトなボディに、600mmの短めの弦長を合わせています。
ヤマハ独自の音響解析技術を応用し、コンパクトながらもフルサイズのアコギと遜色ない響きを実現しています。
サウンドは温かみのある音色で、アルペジオやソロ演奏に適しているモデルです。
CSFシリーズ CSF-3Mの詳細 | |
メーカー | YAMAHA |
弦長 | 600mm |
ネック幅 | 43mm |
表板 | シトカスプルース単板 |
裏板 | マホガニー |
参考価格 | 81,000円(税込) |

トランスアコースティックギター CSF-TA
『YAMAHA』の『トランスアコースティックギター CSF-TA』は、側面に3つのコントロール部を搭載し、コーラスやリバーブエフェクトをかけることができます。
独自技術「TransAcoustic」を搭載し、エフェクトをかけた状態で加振器に伝えることで、アンプを繋がずに、エフェクター音を奏でることができます。
トランスアコースティック?ギター CSF-TAの詳細 | |
メーカー | YAMAHA |
弦長 | 600mm |
ネック幅 | 43mm |
表板 | シトカスプルース単板 |
裏板 | マホガニー |
参考価格 | 102,600円(税込) |
Morris

Performers Edition F-351
こちらは『Morris』のアコギ。
表板を単板にすることで、サウンドを追求しつつコストパフォーマンスを高めた一品です。
遠目からでも見た目に鮮やかなオレンジ色が印象的で、ネック部分が細めに作られていることから、初心者にも扱いやすいのが特徴です。
Performers Edition F-351 の詳細 | |
メーカー | Morris |
弦長 | 628mm |
ネック幅 | 43mm |
表板 | スプルース単板 |
裏板 | サペリ |
参考価格 | 37,800円(税込) |

Performers Edition M-403
『Performers Edition M-403』は、シトカスプルースの表板とウォールナット材を合わせたスタンダードモデルです。
ダイナミックなサウンドが特徴的で、エントリークラスとしても評価の高い製品です。
Performers Edition M-403 の詳細 | |
メーカー | Morris |
弦長 | 647mm |
ネック幅 | 43mm |
表板 | シトカスプルース単板 |
裏板 | ウォールナット |
参考価格 | 43,200円(税込) |
Gibson

SJ-200 Studio 2019
シトカスプルース材とウォールナット材を使用して、ハンドメイドで作られている『SJ-200』。
スリムなボディデザインと握りやすいアドバス・ネック・プロファイルが特徴的なアコギです。
伝統的なモデルをモチーフにしながらも、多くのユーザーに手にとって欲しいという思いから作成されています。
SJ-200 Studio 2019 の詳細 | |
メーカー | Gibson |
弦長 | 647mm |
ネック幅 | 43mm |
表板 | シトカスプルース |
裏板 | ウォールナット |
参考価格 | 302,400円(税込) |

L-00 Sustainable 2019
「環境配慮型社会への調和」を念頭に設計された『サスティナブル』シリーズより『L-00』が登場しました。
伝統的に使われている塗装方法ではなく、ビーズワックスを塗り込んでおり、木の本来の響きを最大限に引き出しながらも、手にさらっと馴染む感触が人気です。
塗装のビーズワックスは時間とともに乾燥するため、定期的なメンテナンスを必要とする点でも中・上級者向けと言えます。
L-00 Sustainable 2019 の詳細 | |
メーカー | Gibson |
弦長 | 628mm |
ネック幅 | 43mm |
表板 | シトカスプルース |
裏板 | ウォールナット |
塗装 | ビーズワックス |
参考価格 | 215,460円(税込) |
K.Yairi

SRF-MA1 ヴィンテージサンバースト
『島村楽器』と『K.Yairi』のコラボレーションモデルである『SRF-MA1 ヴィンテージサンバースト』。
『K.Yairi』ブランドの『エンジェル』シリーズのいわば象徴として君臨するRFモデルがベースになっています。
グロス塗装で高級感を演出し、メイプル合板を採用することで、明瞭感のあるサウンドを生み出しています。
SRF-MA1 ヴィンテージサンバースト の詳細 | |
メーカー | K.Yairi |
弦長 | 645mm |
表板 | スプルース単板 |
裏板 | メイプル合板 |
参考価格 | 149,040円(税込) |

LO-65S
ドレッドノートタイプよりも一回り小さなサイズである弦長635mmのショートスケール仕様で、小柄な方や女性に扱いやすいボディデザインです。
長時間の演奏でもフィット感がよく、ローポジションが押さえやすく、弾きやすい設計になっています。
LO-65S の詳細 | |
メーカー | K.Yairi |
弦長 | 635mm |
ネック幅 | 43mm |
表板 | スプルース単板 |
裏板 | マホガニーラミネート |
参考価格 | 118,800円(税込) |
Taylor

317e V-Class
マスター・ビルダーであるアンディ・パワーズ氏が考案し、伝統的なサウンドを好む層に向けて開発された『317e V-Class』。
グロス仕上げの表板とサテン仕上げの側面・裏板の組み合わせで、中音域の力強いサウンドと高級感のある低音が全体のバランスを整えます。コントロールされたサウンドが特徴的です。
317e V-Class の詳細 | |
メーカー | Taylor |
弦長 | 647mm |
ネック幅 | 44mm |
表板 | シトカスプルース |
裏板 | サペリ |
塗装 | グロス/サテン |
参考価格 | 324,000円(税込) |

314ce V-Class
従来の『314ce』モデルからV-Classブレーシング構造を採用しパワーアップしたモデルです。
迫力がありパワフルなサウンドを得意とするサペリ材と、サテン仕上げのシトカスプルースを組み合わせた定番製品ながら、より奏者の表現力を最大限に引き出す一品です。
314ce V-Class の詳細 | |
メーカー | Taylor |
弦長 | 647mm |
ネック幅 | 44mm |
表板 | シトカスプルース |
裏板 | サペリ |
参考価格 | 345,600円(税込) |
4.おすすめのアコギ比較表
今回紹介したおすすめのアコギを一覧にまとめました。
素材やデザインなど、細部までこだわりぬいて作られたものが多いアコースティックギター。
各メーカーのアイテムを見比べて、自分だけのアコギを見つけてくださいね。
商品画像 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
商品名 | Standard Series 000-18 | CSFシリーズ CSF-3M | トランスアコースティックギター CSF-TA | Performers Edition F-351 | Performers Edition M-403 | 647mm | L-00 Sustainable 2019 | SRF-MA1 ヴィンテージサンバースト | LO-65S | 317e V-Class | 314ce V-Class |
価格 | 421,200円(税込) | 81,000円(税込) | 102,600円(税込) | 37,800円(税込) | 43,200円(税込) | 302,400円(税込) | 215,460円(税込) | 149,040円(税込) | 118,800円(税込) | 324,000円(税込) | 345,600円(税込) |
メーカー | Martin | YAMAHA | YAMAHA | Morris | Morris | Gibson | Gibson | K.Yairi | K.Yairi | Taylor | Taylor |
弦長 | 632mm | 600mm | 600mm | 628mm | 647mm | 647mm | 628mm | 645mm | 635mm | 647mm | 647mm |
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