本当に美味しいみりんのおすすめランキング10選【プロ監修】

煮物料理などで欠かせない「みりん」。

甘さだけでなく、料理がおいしく見える照りを出してくれたり、醤油などの塩味をひきたててくれたりする大事な調味料ですよね。

実際には、なんとなく、でみりんを選んでいる人の方が多いでしょう。

みりんには、「本みりん」「みりん風調味料」などがあり、違いはよくわからないけれど、とりあえず安い方を使っている、という方もいるかもしれません。

実はみりんは作られ方も様々で、本格的に伝統的製法で作られたみりんは「甘み」「コク」「香り」など、全てにおいて格別なんです。

昔ながらの製法で作られたみりんは、そのまま甘いリキュールとして飲めるほどおいしく、料理でも味の奥深さはもちろん、他の調味料が素材に染み込むのも手助けする役割ももちます。

今回は、調味料エバンジェリスト(伝道師)として活躍する下倉樹さんに、おすすめのみりんを伺ってきました。みりんの種類と選び方についても、詳しくご説明していきます!

最終更新日:2021年4月12日
下倉樹

下倉樹 のプロフィール

調味料エバンジェリスト(伝道師)。「ホンライあるべき調味料を、自分のモノサシで選べるようになるための講座」を主宰。講座実績700件、延べ参加者1万人以上。調味料に特化したイベント・講座の企画運営、フリーペーパーの発行なども手がける。一般社団法人国際食学協会理事、通信教育【食学調味料講座】監修。

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1.調味料エバンジェリストおすすめのみりん

まず、調味料エバンジェリストとして「ホンモノ」の調味料に詳しい、下倉樹さんおすすめのみりんをご紹介します。


画像:amazon.co.jp
プロの
おすすめ
杉浦味淋

古式三河仕込 愛桜純米本みりん 

メーカー希望小売価格1,003円(税込)

大正十三年より、愛知県碧南市でみりんの製造をおこなう『みりん屋 杉浦味淋』。

ここのみりんは、もち米・米麴・お米の粕取焼酎からできていて、100%お米からできているみりんです。

お米だけでみりんを作っているところは全国で10社、愛知県でも5社ほどしかないんだとか。

この選りすぐりの5社の中から、下倉樹さんが『杉浦味淋』のみりんをおすすめする理由は、熟成期間の長さにあります。

みりんは、もち米と米麴を合わせたものを焼酎の中に入れて熟成させて作られるのですが、通常は熟成期間が2~3か月のところを、ここは半年もかけています。

さらに熟成後は、3年もの年月をかけて寝かせていきます。1年ものと色の違いに注目!

ここまで熟成期間をかけて作られるからこそ、生み出せる本来の「甘み」をもった「ホンモノのみりん」は、全国でこだわりの逸品のみを取り扱う『久世福商店』でもおすすめされています。

『久世福商店』と『杉浦味淋』の出会いのエピソードもおもしろく、また『杉浦味淋』のこだわりが見られるので、ぜひのぞいてみてくださいね。

下倉樹さんレビュー

下倉樹
熟成が進むほど、うまみとコクが深まりまろやかな甘さになるここのみりん。一般的なみりんと比べて甘みが強いので、煮物などのお料理にはもちろん、スイーツ作りにも使えます。煮詰めてカラメルのようにしてプリンに合わせるとおいしいですよ。
杉浦味淋の詳細
メーカー杉浦味淋株式会社
内容量500ml
 メーカー希望小売価格1,003円(税込)

2.みりんの基礎知識

ここでは、みりんの作られ方や、類似品との違い、そしてみりんの役割についてお話ししていきます。

みりんの種類

まずは、本みりんと類似品との違いについてみていきましょう。

伝統的製法で作られた本みりん

アルコール分は約14%で、酒税の対象になるので酒販免許がないと扱えません。アルコール度はワインや清酒と変わらないので、れっきとしたお酒と言えます。

作られ方…糖化熟成
  • 材料…もち米、米麴、米焼酎
  • 製造方法…蒸したもち米と米麹を合わせたものを米焼酎の中に入れ、40日間~半年ほどかけて糖化させます。その後、なじませてさらに熟成させていきます。

この糖化・熟成の期間に米麹の中の酵素が働いて、もち米のデンプンやタンパク質が分解され各種の糖類、アミノ酸、有機酸、香気成分などが生成され、本みりん特有の風味がうまれます。

そのため、リキュールとして飲んでもとてもおいしく、奥深い味わいが口の中に広がります。

なぜアルコールが入っているの?

みりんづくりでは、麴菌が活発に動きすぎて、せっかくできた糖もアルコールに変えてしまうことがあります。

それを防ぐために、あえて焼酎を入れ、酵母の働きを抑えながらゆっくり分解して甘みを残しつつ発酵させています。

もち米が使われる理由はアミロペクチン

みりんの甘さを生み出すには、甘みのもとのアミロペクチン(米麴の酵素作用を受けやすく、甘みのもととなる)が100%含まれている、もち米が最適なんです。

日本酒も、種類によりますがほんのり甘い風味のものが多いですよね。

日本酒はうるち米からできているものが多いのですが、うるち米の成分は75%がアミロペクチン、25%はアミロースというデンプンでできています。

アミロースよりもアミロペクチンの方が、より麴の酵素作用を受けるので、アミロペクチンが多く含まれている方が甘くなります。

もち米は、100%アミロペクチンという物質できているので、他のお酒よりも甘くなり、みりんづくりには最適な材料なんです。

※参考サイト:ntv.co.jptakarashuzo.co.jp

本みりんの成分…糖、アミノ酸、有機酸、香気成分、アルコール

熟成期間中に、でんぷんやタンパク質を分解してできた生成物とアルコールが以下のような調理効果をもたらします。

  1. 糖類(甘み:グルコース、イソマルトース、オリゴ糖など)
  2. アミノ酸(うまみ:グルタミン酸、アスパラギン酸、酸味:ロイシン:苦味 など)
  3. 有機酸(酸味:乳酸、クエン酸、ピログルタミン酸など)
  4. 香気成分(香り:フェルラ酸エチル、フェニル酢酸エチルなど)

これらの成分が、実際に調理でどのような効果をもたらすのかは、次の項でご説明します。

標準的製法で作られた本みりん

こちらもアルコール分は約14%で、酒税の対象になるので酒販免許がないと扱えません。しかし、伝統的製法で作られたみりんと違い「醸造アルコール」が使われています。

また、熟成期間が短縮されるので、糖化が不十分なためそれを補う水あめや砂糖などの糖類が使用されることもあります。

効率よく生産されますが、米100%で作られたみりんと比べて風味やコクは劣ります。

  • 材料…もち米、米麹、醸造アルコール、水あめ
  • 利点…同じもち米の量で、伝統的製法の3倍の量のみりんを製造できる
  • 味の特徴…甘さが強く、飲めないことはないがあまり美味しくはない

みりん風調味料

ブドウ糖や水あめに、うまみ成分(グルタミン酸など)を加え、その名のとおり「みりん風」に味付けされたものです。

アルコール分が1%未満で、ほとんど含まれていないので酒販免許がないお店でも販売できるので手に入りやすく、安価に購入できます。

アルコールが含まれていないので、煮切り(煮詰めてアルコール分を飛ばすこと)の必要がなく、火にかけなくても食材にかけてそのまま食べることができます。

しかし、やはりアルコールが醸し出す調理効果はありません。

みりんタイプ調味料・発酵調味料

アルコールを8~20%ほど含みますが、塩が2%ほど加えられており飲用できないので、お酒の一種とはされません。

材料は伝統的製法・標準的製法で作られた本みりんと似ていて、米・米麴・焼酎(醸造アルコールの場合も)に、塩が加えられたものになります。

アルコールによる調理効果や、米の配分が高いほど米の本来の甘さを味わること、また価格が安いことが手軽に購入できるポイントです。

塩が加えられているので、調理の際には塩分濃度は調整する必要があります。

 伝統的製法で作られる本みりん標準的製法で作られた本みりんみりん風調味料みりんタイプ調味料・発酵調味料
アルコール度数14%14%1%未満8~20%
原材料もち米、米麴、米焼酎もち米、米麹、醸造アルコール、糖類糖類、米、米麴、調味料、酸味料など糖類、米、米麹、アルコール、食塩など
利点煮くずれを防ぐ、味を浸透させる、上品な甘み、コクと旨味が加わる同じもち米の量で、伝統的製法の3倍の量のみりんを製造できる煮切りの必要がない、価格が安いアルコールによる調理効果がある、価格が安い

※参考サイト:cookpad.comhonmirin.org

これらすべてをひっくるめて「みりん」といえるのですが、伝統的製法・標準的製法でつくられたみりんと、類似品との区別をつけるために、「本」をつけて「本みりん」と呼ばれるようになったようです。

そのため、「本みりん」も「みりん」も元来同じものを指します。

【豆知識】「みりん=味醂」の由来

みりんは感じで「味醂」と書きます。みりんの起源は諸説ありますが、大きく分けて外国から渡来説と日本発生説の2つがあります。

中国由来説

戦国時代に中国から「蜜淋酎(ミイリンチュウ)」=「淋」は「したたる」、「酎」は「濃い酒」という意味で、つまり「蜜がしたたるような甘く濃い酒」という甘い酒が伝わったという中国伝来説があります。

実は、みりんの漢字は「味醂」だけでなく「蜜淋」や「美淋」などとも書かれてきたようです。

日本発生説

古くから日本に存在した「練酒」「白酒」などの甘いお酒は、酒の中に米や麴を加えると、アルコール度数が下がり腐敗しやすい特徴がありました。

そのため腐敗防止に焼酎が加えられて、本みりんになったという日本誕生説があります。

つまり、いずれにせよ昔からみりんは甘いお酒という認識だったということがわかりますね。

※参考サイト:honmirin.orgkokonoe.co.jp

本みりんの役割

本みりんに含まれる糖、香気成分、アルコール、アミノ酸、有機酸はお料理にはどんな効果をもたらすのかを見ていきましょう。

魚などの臭みを消す&素材の風味をよくする

本みりんに含まれるアルコールには、火にかけられて蒸発していく際に、魚の生臭さも一緒に蒸発させ取り除いてくれる効果(共沸効果)があります。

本みりんを醸造するときに生まれる香気成分などにより、食材に上品な香りをつけることもできます。

味が染み込みやすくなる

アルコールは分子が小さいので、材料に浸透していくときに、他の調味料やうまみを一緒に浸透させやすくするという効果があります。

確かに、煮物を作るときにみりんを使うと醤油の味がより染み込みやすくなる感じがしますよね。

煮くずれ防止&食材のうまみを閉じ込める

煮くずれが気になる料理ナンバーワンは、肉じゃがではないでしょうか。

それは、じゃがいもに含まれる「ペクチン」(細胞の壁を作り、細胞同士をつなぎとめている成分)が加熱により溶けてしまうからなんです。

しかし、アルコール分はペクチンを溶けにくくする効果があり、さらにアルコール&糖が一緒になると相互作用が働くので、ペクチンを守る効果は倍増になります。

それだけでなく、糖類・アルコールは素材のでんぷんなどの細胞を守る働きがあるので、食材にも含まれるうまみ成分を閉じ込めてくれます。

照りとツヤを出す

みりんの効果といえば「照り」と「ツヤ」ですよね。「ブリの照り焼き」などもイメージする方も多いのではないでしょうか。

この効果は、本みりん中のさまざまな糖やアミノ酸の働きによってもたらされます。

糖は水とくっつきやすく、みりんの色々な種類の糖が水と結合しているので、保水効果が高まり自然とツヤがうまれます。

深いコクとうまみが出る

アミノ酸には、うまみ・風味の幅を広げる効果があり、有機酸には酸味を与え奥深い味を増す効果、糖類には上品な甘みを与える効果があります。

こうしてみると、みりん一つで、非常に奥深い味わいを出せることがわかります。

塩や酢のカドを取ってまろやかにする

糖とアミノ酸などの働きによって、塩や酢のカドが取れ、まろやかに仕上げてくれます。

みりんは他の調味料で代用はきかない!

甘さだけで考えると、砂糖で代用できるかな?とも思う方もいるかもしれません。

でも、出来上がりは味も見た目も全然違います。それは、砂糖とみりんそれぞれの成分が全然違うからなんです。

砂糖は、ショ糖が主な成分なのに対し、みりんは先ほどご紹介したように、ブドウ糖やオリゴ糖など様々な種類の糖が含まれますし、またアミノ酸なども含まれます。

多くの糖が入っていることで、複雑で奥行きのある味わいになりますし、糖やアミノ酸を含むみりんによる「照り」は、砂糖では代用できません。

※参考サイト:s-shoyu.comtakarashuzo.co.jpntv.co.jpajinomoto.co.jp

みりんの保存方法

みりんを開封してから、冷蔵庫に入れていませんか?

実は、みりんは開封後も常温(直射日光が当たらない冷暗所)で保存した方がいいんです。

ただし、たみりん風調味料はアルコールが含まれていないので、長期保存には不向きで開封後は冷蔵庫での保存が向きます。

一方で、アルコールが含まれる本みりんは、長期保存に向くうえに低温で保存すると糖分の結晶が白く固まってしまうこともあるので冷蔵庫では保存しない方が良いとされています。

プロおすすめの『杉浦味淋』の製造方法でもご紹介しましたが、熟成期間が長いほどコクが増して香りも高く味わい深いみりんになります。

ご自宅でも、3か月ほど置いておくと、熟成が進み色・味ともに濃くなっていきます。

ただ、いくら熟成が進むからといって、みりん製造の蔵とご自宅は環境が違い、酸化による劣化は進みますから、3か月をめどに使いきった方がいいでしょう。

※参考サイト:cookpad.comkireinasekai.net

3.みりんの選び方

続いては、通販などでみりんを購入するときの選び方についてお話しします。

先ほど、伝統的製法・標準的製法で作られたみりんの違いなどをご紹介しましたが、より良いみりんを選ぶポイントは、まさに「原材料」です。

  • 醸造アルコールでなく、焼酎・さらに米焼酎が使われていること
  • 糖類が使用されていないこと

この2点が主に選ぶ基準になります。

水あめや砂糖を添加されているものは、自然な甘みではなく甘すぎることがあります。また、米焼酎の代わりに醸造アルコールが使われているものは、風味も香りも劣ります。

ちなみに醸造アルコールとは、食用エタノールのことです。

エタノールというと、化学物質のような印象をもつかもしれませんが、たいていが植物由来のもので主にサトウキビを原料としたアルコールになります。

本みりんは酒販免許がないと販売できないので、より良いみりんを購入したい方は、酒屋の方が良質なみりんが買えることがあります。

興味がある方は、ぜひ近所の酒屋さんをのぞいてみてください。

※参考サイト:meimonshu.jpnomooo.jp

4.みりんを使ったレシピ

みりんというと、和風の煮込み料理に合うイメージがありますよね。実はそれ以外にも洋風レシピ、和食の王道鍋レシピ、さらにはスイーツまで幅広く使えるんです。

これからの時期にピッタリなレシピをいくつかご紹介するので、ぜひ作ってみてくださいね!

もつ鍋

寒くなってくると、鍋が恋しくなります。市販の鍋つゆもたくさん売られていますが、毎日使うと出費もかさみます。

そんなときもみりんがあれば、オリジナルの鍋がご家庭で簡単にできますよ。

〈材料〉4人分

(鍋つゆ)

  • だし昆布…1枚
  • かつお節…1/2袋
  • 水…1000ml
  • みりん…75ml
  • 薄口醤油…75ml

(鍋材料)

  • 牛もつ…250g
  • 豚ロース肉…200g
  • にら…1袋
  • その他、白菜・キャベツなどお好きな野菜
  • たかのつめ・にんにくもあればなおGOOD

〈作り方〉

  1. 水1000mlに昆布を漬けておく。(約1時間)
  2. 1を鍋に入れ、沸騰直前でだし昆布を取り出し、かつお節を入れて沈むまで煮立たせる。
  3. 2をざるで漉し、825ml用意する。
  4. 3に本みりん、しょうゆを入れて火にかけ鍋つゆを作る。
  5. 鍋に湯を沸かし、もつ・豚ロース肉を湯通しし、ざるにあげる。→これで肉の臭みがなく、アクのない煮汁になります。
  6. にら・キャベツ・はくさいをそれぞれ切って、鍋つゆにもつ・豚ロース肉・野菜の順に入れて煮立たせる。
  7. 全ての材料がくたくたに煮えたら完成!

※参考サイト:kokonoe.co.jp

ローストチキン

本みりんでは、こんな洋風メニューも味の決め手になります。お子さんも喜ぶ味付けなので、ぜひご家族で召し上がってください。

〈材料〉4人分

  • 鶏もも肉(骨付き約300g)…4本
  • にんにく…2片(チューブでもOK)
  • しょうが…10g(チューブでもOK)
  • 塩…12g

(タレ)

  • みりん…100ml
  • しょうゆ…100ml
  • りんご…1個
  • 砂糖…大さじ1

〈作り方〉

  1. 味が入りやすいように、鶏もも肉の骨の辺りに浅く切り込みを入れ、肉、皮部分にフォークで数箇所穴をあける。
  2. もも肉の重さに対して1%の塩(1本約300gに3gの塩)を全体にすりこむ。
  3. にんにく・しょうがをすりおろし、鶏肉にすりこみ、ラップフィルムに包み15分おく。
  4. りんごをすりおろし、たれの材料全てを混ぜる、3の鶏肉を2時間漬け込む。
  5. 4をオーブンで両面ともに30分ずつ焼き、もう一度たれをからめてさっと焼く。
  6. 器にうつして完成!

※POINT→たれのりんごのすりおろしを肉にのせるように焼くと、肉から出るうまみがりんごに吸収され、よりおいしくなります。

※参考サイト:kokonoe.co.jp

※クリスマスと関連して、ローストビーフもぜひ。

ホワイトガトーショコラ

もうすぐクリスマス!市販のクリスマスケーキもいいですが、生クリームたっぷりのものよりシンプルなチョコレートケーキがいいという方におすすめ!

みりんを加えることで、しっとりとした食感になりコクのある甘さのガトーショコラができあがります。

〈材料〉4人分(直径18cm1台)

  • みりん…大さじ4
  • 卵…2個(あらかじめ卵白と卵黄に分けておく)
  • グラニュー糖…30g
  • ホワイトチョコレート…100g
  • 無縁バター…50g
  • 薄力粉…30g

〈作り方〉

  1. 鍋にみりんを入れて火にかけ、半量になるまで煮詰めて、冷ましシロップにする。
  2. ボウルに卵白を入れて泡立て、グラニュー糖を3回に分けて加えてツノが立つくらいのメレンゲを作る。
  3. 他のボウルにホワイトチョコレートとバターを入れ、湯煎にかけて溶かし、滑らかになるまで混ぜる。
  4. みりんシロップを大さじ2に、卵黄を加えて混ぜ合わせる。
  5. 4に薄力粉をふるいながら混ぜ合わせ、3のメレンゲを2~3回に分けて加え混ぜる。
  6. オーブンシートを貼りつけた型(直径18cm)に流し、150℃のオーブンで30~40分焼く。 粗熱が取れたら型から外し、粉糖を振ってカットする。

※参考サイト:honmirin.org

※ほかにも、りんごジャムパイもおすすめ。

5.みりん人気ランキング10選

ここからは、『プロの逸品』がお届けする、みりん・人気ランキングをご紹介します。


画像:amazon.co.jp
1位
角谷文治郎商店

三州三河みりん 純もち米仕込

メーカー希望小売価格1,102円(税込)

明治43年創業の『角谷文治郎商店』。ここの社長の角谷さんは、市場がみりん風調味料が多く出回っている間も一貫として、もち米、米麴、本格焼酎のみを使って自分の信じるみりんを作り続けてきました。

「お米を食べたときに感じるほのかな甘みだけでなく、お米がもつ本当の甘みをもっと知ってほしい」という想いで、一年以上の醸造期間を経て完成されたみりんです。

2016年5月の「伊勢志摩サミット」の料理にも使われたそう。

実際の口コミでも、「カドが全くなく、こっくり甘いのにすっきりした後味。本当においしいので、たまにお酒として嗜んでいる」という方も多くいます。

角谷文治郎商店 三州三河みりん 純もち米仕込の詳細
メーカー角谷文治郎商店
内容量700ml
メーカー希望小売価格1,102円(税込)

画像:amazon.co.jp
2位
味の一

味の母

メーカー希望小売価格1,350円(税込)

『味の一 味の母』は、塩分が含まれているのでジャンルでいうと本みりんではなく、発酵調味料になります。

米・米麹を原料として、日本酒の基となるもろみを醸造して塩を加えて作られているので、お料理のときにも料理酒など併用する必要はありません。

本みりんと同様に、素材の持ち味を十二分に引き出し、風味・香味・旨み・照りなどの調理効果を発揮するので、発酵調味料だからといってあなどれませんよ。

口コミにも、リピーターの方がたくさん!

「下手に安いみりんを使うよりおいしく、余計な調味料を使わなくても料亭のような味に仕上がる」などと、酒とみりんの両方の機能を持ち合わせる万能調味料として高評価を得ています。

味の一 味の母の詳細
メーカームソー
内容量720ml
メーカー希望小売価格1,350円(税込)
画像:amazon.co.jp
3位
角谷文治郎商店

有機三州味醂 有機本格仕込み

メーカー希望小売価格1,123円(税込)

『有機三州味醂 有機本格仕込み』は、国内の有機認証米を原料に、「米一升・みりん一升」という200余年本場三河の伝統的な醸造法で造られています。

創業以来みりん一筋の蔵で育まれ、お米の自然な甘さ・旨み・香り豊かな味わいが特徴的です。

調味料は自然派、とこだわりをもつ人でも「これなら安心。女中がお酒の代わりに飲んでいた、というエピソードも納得できるくらい甘くておいしい」というコメントが。

1位の『三州三河みりん』と比べると、少しアルコール分が強く感じる、という声もありました。

角谷文治郎商店 有機三州味醂 有機本格仕込みの詳細
メーカー角谷文治郎商店
内容量500ml
メーカー希望小売価格1,123円(税込)
画像:amazon.co.jp
4位
福来純

伝統製法 長期熟成本みりん

メーカー希望小売価格2,700円(税込)

江戸時代後期からみりん屋として創業している『白扇酒造』。

ここで作られる『福来純 伝統製法 長期熟成本みりん』は、料理のプロに認められ、色々な店舗で使われています。

それは、長年続く製造方法で人の手で手間ひまかけて作られているから。

国産の厳選したお米を使用して、みりん作りに適した麴を2日間かけてじっくり育てていきます。麹菌は生きていて徹底した温度管理が必要なので、24時間体制で管理しているそう。

そこまでこだわって作られたこのみりんは、「少量垂らすだけでびっくりするくらいおいしく、上品な甘さに仕上がる」と高評価を得ています。

甘さが強いので、普通のみりんよりもごく少量でOKですむのも高ポイントですね。

福来純 伝統製法 長期熟成本みりんの詳細
メーカー福来純
内容量1800ml
メーカー希望小売価格2,700円(税込) 

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5位
甘強酒造

昔仕込 本みりん

メーカー希望小売価格2,419円(税込)

「甘みが強くて、旨みの強いみりんをつくる」というフレーズが『甘強酒造』という社名の由来になったというほど、原材料・製造方法にこだわりをもった会社です。

70日以上の長期醸造&2年半以上の長期熟成期間を経て完成されただけあって、口に含むとかつお節や干しシイタケなどに含まれるような独特なうまみが、口の中いっぱいに広がります。

「どっちの料理ショーの特選素材」にも取り上げられたことがあり、雑誌などのメディアにも注目されています。

リピーターの中には、このみりんの強い風味とうまみを活かして、ラム酒のようにケーキに垂らしたり、紅茶に入れて香りを楽しんだり、上質な味わいを堪能している方もいるようですよ。

甘強酒造 昔仕込 本みりん の詳細
メーカー甘強酒造
内容量1800ml
メーカー希望小売価格2,419円(税込)

画像:amazon.co.jp
6位
九重味淋

本みりん 九重櫻

メーカー希望小売価格939円(税込)

『九重味淋 』は、なんと240年も前から続く、みりん専業として最も古い会社です。さらに、みりんを熟成する蔵はなんと宝永3年(1706年)に建築され、300年もの歴史をもちます。

300年もの間育まれた蔵の中の数多くの麹菌に育まれて、九重みりんは他にはない独特の風味をもちます。

さらに、糖化熟成させたもち米・米麴からなるもろみは、昔ながらの「佐瀬式圧搾機」を使いじっくりじっくり搾ってみりんの自然なうまみを出しています。

もちろん原材料は、厳選されたもち米・米麴・米焼酎のみ。

愛用者は「濃すぎない、甘すぎない、キレがある、コクが出る」と絶賛しています。

一方で、「熟成期間が少ないのか、琥珀色ではなく黄金色で、他社と比べるとさっぱりめ」という意見もあるので味が薄く感じる方もいるかも。

九重味淋 本みりん 九重櫻 の詳細
メーカー九重味淋
内容量500ml
メーカー希望小売価格939円(税込) 

画像:amazon.co.jp
7位
宝酒造

タカラ本みりん 醇良

メーカー希望小売価格659円(税込)

スーパーでも一度は見かけたことがある『宝酒造』の『タカラ本みりん 醇良』。

『宝酒造』といえば、『タカラ焼酎ハイボール』や『タカラcanチューハイ』、そして芋100%にこだわった全量芋焼酎『一刻者』など、数多くの焼酎やアルコール飲料を世に出している大手企業です。

焼酎や日本酒などお酒づくりに強いだけあって、醸造技術には自信があり、みりんづくりも伝統的製法に負けていません。

伝統的製法で作られている「本みりん」もありますが、日常使いにはちょっとコストが…という方でも、スーパーで手軽に購入できる「本みりん」として数多くの方々に愛用されています。

「しっかり照りも出るし、コクも出るので十分」「みりん風調味料にはないコクや風味が出る」と定評がありますよ。

タカラ本みりん 醇良 の詳細
メーカー宝酒造
内容量1000ml
メーカー希望小売価格659円(税込)

画像:amazon.co.jp
8位
宝酒造

タカラ本みりん 純米

メーカー希望小売価格847円(税込)

7位に続いて登場した、『宝酒造』の『タカラ本みりん 純米』。『タカラ本みりん 醇良』と何が違うの?と思った方もいるでしょうか。

こちらは砂糖などの「糖類」が入っておらず、原材料を”国産米100%”にこだわってつくられたみりんなんです。

「米のうまみを引き出す米麹」+「オリゴ糖を豊富につくる米麹」を使用し、米麹二段仕込み製法で、オリゴ糖がほかの『宝酒造』のみりんと比べ約50%もアップ!

市販のもので原材料が国産米100%のものは珍しく、みりんの本場愛知県では、普通にスーパーで買えても、それ以外のところではなかなか手に入らないんだとか。

原材料にこだわる消費者でも、これなら安心して使えると定評を得ています。

ネット通販などでは手に入りやすいので「本格的なみりんを使ってみたい」という方はこれから始めてみては?

タカラ本みりん 純米の詳細
メーカー宝酒造
内容量1000ml
メーカー希望小売価格847円(税込)


画像:amazon.co.jp
9位
養命酒製造

信州産もち米100% 家醸本みりん

メーカー希望小売価格2,380円(税込)

あの『薬用養命酒』で有名な『養命酒製造』がみりんを作っていることをご存知でしょうか。

『薬用養命酒』は今から400年以上前に創製されたのですが、その原酒には『家醸酒』というみりんが用いられていたんです。

100%信州産のもち米と、厳格な品質基準をクリアした麴だけを使い、糖類・保存料など一切使用していません。

『薬用養命酒』と同じ、豊かで美しい自然に恵まれた「信州駒ヶ根工場」で製造されている点も安心できますよね。

蕎麦の聖地と言われた蕎麦の名店『翁(おきな)』の元店主である、そば界のレジェンドとして名高い高橋邦弘さんも、 この『家醸本みりん』を絶賛。

「変な嫌みやべたべたするところがなく、深いうまみが生きているみりん」と、蕎麦つゆの「返し」つくりにこのみりんを使用していらっしゃいます。

※参考サイト:yomeishu.co.jp

養命酒製造 信州産もち米100% 家醸本みりんの詳細
メーカー養命酒製造
内容量1800ml
メーカー希望小売価格2,380円(税込)

画像:amazon.co.jp
10位
白鶴

本みりん

メーカー希望小売価格1,275円(税込)

日本有数の酒造メーカーである『白鶴』のみりん。演歌歌手の氷川きよしさんやTOKIOの城島茂さんが出演している、「白鶴、まる!」というお酒とともに、漁師の方々による郷土料理が紹介されているCMは印象的ですよね。

1743年から、日本酒など数々のお酒を製造してきただけあって、醸造技術は抜きんでています。

日本酒の蔵元が丹念に仕込んだ本みりんは、料理に使うとなんともいえない日本酒のようなフワッとした芳醇な香りがたち、まさに日本人の舌に合う上品な味に仕上げてくれます。

お米を炊く前におちょこ1杯分ほど、このみりんを入れるととてもおいしくなるというレビューもありました。

白鶴 本みりんの詳細
メーカー白鶴
内容量1800ml
メーカー希望小売価格1,275円(税込)

6.おすすめのみりん比較表

今回紹介したおすすめのみりんを一覧にまとめました。

みりんは料理のコクや旨味などを手軽に追加してくれる、便利な調味料です。

プロが紹介してくれた「杉浦味淋」を中心に、比較して好みの商品を見つけてみてください。

順位プロおすすめ1位2位3位4位5位6位7位8位9位10位
商品画像
商品名杉浦味淋三州三河みりん 純もち米仕込味の母有機三州味醂 有機本格仕込み伝統製法 長期熟成本みりん昔仕込 本みりん本みりん 九重櫻タカラ本みりん 醇良タカラ本みりん 純米信州産もち米100% 家醸本みりん本みりん
価格1,003円(税込)1,102円(税込)1,350円(税込)1,123円(税込)2,700円(税込)2,419円(税込)939円(税込)659円(税込)847円(税込)2,380円(税込)1,275円(税込)
メーカー杉浦味淋株式会社角谷文治郎商店味の一角谷文治郎商店福来純甘強酒造九重味淋宝酒造宝酒造養命酒製造白鶴
内容量500ml700ml720ml500ml1800ml1800ml500ml1000ml1000ml1800ml1800ml
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